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私と葺合高校 ~OB・OGは今~


第3回 東さやかさん (野村證券 香港勤務)
     平成17年3月 国際科卒業
     神戸大学経済学部を経て現職

 葺合高校での高校生活を思い出すと、今の私はもう少し頑張れるんじゃないかと感じます。それは、高校生活をそれほどに一生懸命に過ごしたから、それがその後から今に至る原点のような経験だったから、そして高校時代に得た仲間が今も私を支えてくれているからです。
 
 今、私は野村證券で日本株営業として働いています。2010年に新卒採用で入社し、東京で3年弱勤務、今年年初より香港で仕事をしています。香港では、現地投資家(ヘッジファンド・投資信託運用機関・年金運用機関など)に対して、日本株運用のお手伝いをすることが業務内容です。日々刻々と変わっていく株価や業績の上げ下げに関して、または日本や日本経済の将来見通しについて投資家と議論することは非常に刺激的です。さらに、日本経済の一旦を担っていると考えると、こんなにおもしろい仕事はないと感じます。

 葺合高校国際科在学中は、通常の高校カリキュラムに加えて、1時間半の通学と、辞書を引いても分からない英語の宿題がありました。それでも楽しくて仕方がない毎日でした。それは、グループワークなど自発的に取り組むことが求められるクラスや失敗を恐れず発言することが尊重されるクラスがあったからであり、そして何より、どんなことも楽しもうという仲間がいたからです。

 卒業後、神戸大学経済学部へと進学し、開発経済や国際金融について学びました。多くの国際問題が貧困や富に結びついていることから経済に興味を持ち、国際科の進学先としては珍しい経済学部を志望しました。在学中に一年間、米国シアトルに留学。民間奨学金を得て、国際経営学を勉強しました。また、当地ではマイクロファイナンスを提供しているNPOでインターンとして働きました。常に人手不足状態のNPOでは事務作業から顧客対応まで様々な経験をさせていただきましたが、社会人としての総合的能力の必要性を痛感しました。さらに国際問題等への見識を深めるために大学院進学も考えましたが、そのインターンシップの経験から一人前の社会人を目指すべく就職を選択し、社会や経済について学びながら社会人として成長できる仕事であると感じた証券会社への入社を決めました。

 社会人4年目となって、少しずつですが自分自身の成長を感じています。ここまでの成長を牽引してきたものは、どんなことでも挑戦してみようというやる気、どんなことでも大丈夫と思える物怖じしない強気、そして語学力です。いずれも高校時代に身につけ、そして大学・留学を経て深化させたものです。
 
 私は今、持ち前のやる気・強気・語学力で、さらにひとつ新しいステージに挑戦しようとしています。香港での1年間の勤務を経て、来年からロンドンで勤務することとなりました。日本の家族や友達との距離がさらに遠くなること、新しい場所で生活を始めることにもちろん不安はあります。しかし、葺合の仲間は世界のあちこちで頑張っています。たとえば、香港ではクラスメートが現地旅行会社で勤務していましたし、これから向かうロンドンでは大使館で勤務しているクラスメートがいます。国外での活躍ばかりではなく、葺合同窓生たちはそれぞれの夢を持って国内外問わずに活躍しています。私もそのような一人として、周りの仲間に力を分け与えられるように、自分自身の挑戦に精一杯挑みたいと思います。