神戸市立葺合高等学校
〒651-0054 神戸市中央区野崎通1丁目1-1 
TEL 078-291-0771
FAX 078-271-5614
 
葺合高等学校校章
 

日本語 | English
COUNTER2005865
私と葺合高校 ~OB・OGは今~



第8回 
前澤 弘奈さん (オリックス・バファローズ球団職員)

平成22年 国際科卒業
早稲田大学スポーツ科学部、公益財団法人日本体育協会を経て現職



 2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲームズ2021関西が行われるゴールデンスポーツイヤーズを迎えた現在、私は大阪を本拠地とするプロ野球球団、オリックス・バファローズの球団職員として働いています。


 葺合高校国際科を卒業し、スポーツ分野の仕事に就く人はあまり多くはないのかもしれません。しかし、これまで英語科・国際科を卒業された方々と同様に、私の基礎の大部分は高校生活で培われたと思っています。

 例えば、国際問題や社会問題等を題材に英語でディベートやディスカッションを行う授業では、長文読解やリスニングで求められるような受験英語としての英語力ではなく、課題に対する理解を深め、自分の考えを言語化し、相手に伝えることに重点が置かれていたため、1コマの授業につき1回は発言の機会が回ってきたことを記憶しています。

 中学時代、クラスメイトや大勢の前で発言することに関し消極的であった私にとって、生徒の発言を主体として授業が進行される国際科の授業にカルチャーショックを受けましたが、気が付けば自ら挙手して発言するようになるなど、クラスメイトの影響を受け、いつの間にか自身の殻を破ることができていました。

 また、カリキュラム以外では、少林寺拳法部の活動に打ち込むかたわら、オーストラリアからの留学生をホストシスターとして自宅へ数カ月受け入れたり、高校生親善大使として姉妹都市シアトルに訪問したりと、家族の協力も得て、異文化を肌で感じる貴重な機会に恵まれました。

 他にもスピーチコンテストやディベートコンテストなど数多くのチャンスが転がっていて、身体ひとつではすべてに参加できず、泣く泣く参加を見送った思い出もあるほどです。

 毎日1時間以上かけて通学した3年間。他学区や市外から通学するバイタリティあふれる国際科の面々と競うようにして学ぶことができる環境と、その環境下で培われる自分らしさは何事にも代えがたいと思っています。


 高校卒業後は、野球好きが高じて、スポーツビジネスを専攻するために早稲田大学スポーツ科学部に進学し、スポーツ消費者行動を専門とするゼミに所属しました。3年次には、MLBのロサンゼルス・ドジャースで1ヶ月インターンとして勤務するなど、在学中に学術・現場の観点からスポーツビジネスを学ぶ機会を得ました。

 体育各部の少林寺拳法部での活動では、選手として大会に出場する一方で、裏方として部を支える面白さにふれ、大学卒業後はスポーツを支える仕事に携わりたいという思いから、公益財団法人日本体育協会(現 日本スポーツ協会)に入社しました。同協会は国民のスポーツ推進を活動の目的としており、スポーツを通じた青少年の育成、国際交流、表彰事業や国際競技大会の支援等の業務にあたりました。

 4年3カ月勤めた同協会を退職した後、拠点を東京から関西に移し、2018年7月からはオリックス・バファローズの球団職員として勤務しています。主な業務はチケットの企画・販売や分析等となっており、現在は4月に予定されている本拠地での開幕戦開催にむけて準備を進めています。時には日々の業務量に圧倒されることもありますが、国内外で自分らしく活躍している国際科の同級生の存在に励まされ、刺激をもらいながら、いち職員として、球場に足を運んでくださったお客様に楽しんでいただけるような空間を提供できるよう精一杯努めたいと思っています。


 ぜひ後輩のみなさんも、葺合高校の進学をきっかけに、在学中はもちろん卒業後もお互いを支え、高め合えるような友人や、自分の殻を破るような機会に出会ってください。