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私と葺合高校 ~OB・OGは今~


第11回 津田一樹さん (フューチャーアーキテクト株式会社勤務
平成22年3月 普通科卒業
       関西学院大学総合政策学部を経て現職



ルワンダの小学校にて(中央右が津田さん)
 私は現在、企業の経営課題に対してITを武器に課題解決を行う「ITコンサルタント」という仕事をしています。仕事でアメリカや中国に行くこともあり、プライベートでもアフリカにバックパッカーとして行くなど、社会人になっても海外と関わる機会があり、その原点は葺合での3年間の高校生活にありました。

私は葺合の伸び伸びとした明るい校風にひかれ、葺合高校の普通科に入学しました。当時の私には将来やりたいこと、成し遂げたいことなど特にありませんでした。そんな私の人生を変えることになったきっかけが、1年生の頃、英語の授業で児童労働やストリートチルドレンを扱う英語の記事を読んだことで、「生まれた場所が違うだけで、どうしてこんなにも生活が違うのか?」と疑問を抱き、世界に目を向けるようになったことを今でも覚えています。 

そこから私は、世界には自分の知らないことがたくさんあり、視野を広げるためにも英語をしっかりと学びたい、国際的に貢献できる人材になりたいと、英語系に進むことを決めます。英語系では担任の先生をはじめ、ユーモア溢れる先生方やクラスメイトから刺激を受けながら、自分のやりたいこと、貢献できることを日々、探していたことを覚えています。学校での勉強だけでなく、定期的にHAT神戸にあるJICAを訪問したり、近隣の上筒井小学校で「世界がもし100人の村だったら」を題材とした国際理解教育授業を実施したりしました。部活動では吹奏楽部で100名以上の部員の仲間とともに、学生指揮者として夏の大会に向けて練習したことが今でも良い思い出です。


葺合での3年間を振り返ると、勉強でも部活でも、常に挑戦をさせてくれる環境でした。自分のやりたいことを言えば、先生方やクラスメイトが応援してくれる。サポートしてくれる、そのような環境の中で、自ら考え、自ら律し、自ら選ぶ姿勢を身に付けることが出来ました。


大学は国際機関出身の先生方のもとで国際協力の勉強をしたく、関西学院大学の総合政策学部に進学しました。1回生の頃から「途上国の発展に貢献できる人材になりたい」と考え、行動した結果、単身でネパールに渡航しスラム街の調査を行う機会や、フィリピンのNGOで農村漁村地での生活向上支援を行う機会、またノーベル平和賞を受賞した経済学者のムハマド・ユヌスさんとお会いしたことをきっかけに、彼が提唱したソーシャルビジネス(社会課題解決を目的としたビジネス)のアイデアコンテストに参加するなど多くを経験し、成績は4年間Top10に入り、卒業時には学部の推薦で同窓会賞という栄えある賞をいただくことが出来ました。これらは葺合で人生を変えるきっかけに出会えていなかったら成し遂げていなかったと思います。

今後は、現職でのコンサルティングスキルをもとに、よりグローバルな環境で仕事をしていきたいと考えています。これまでの延長線上にはない未来が待ち受けていることを楽しみながら、挑戦し続けられたらなと思います。