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2020/06/01

学校再開に向けて

| by:広報企画部

学校再開に向けて

 

 新型コロナウイルスの世界中の感染者数の累計は、530日現在で、約611万人、死亡者数は約37万人です。5ヶ月前、令和2年が始まる三学期の始業式の時には想像もできない事態となりました。この新型コロナウイルスの世界的感染は歴史に残る事態なので、これから社会や経済が大きく変わると思います。

 今日から学校を再開しますが、3密を避けるために、分散登校と時差登校とします。部活動も制限して認めます。手洗いと部屋の換気をしっかり行って、心と身体を徐々に慣らしながら、勉強や部活動に取り組んでください

 休業中の授業数を確保するために、夏休みと冬休みを短縮します。一学期は731日まで、二学期は818日からとし、夏休みはその間の17日間です。学校行事の変更も行います。文化祭は生徒会役員を中心に準備に取り組んでいたと思いますが、前に手紙でお知らせしましたように中止とします。体育大会は、今のところ二学期に実施の予定です。部活動も全国総体が中止になるなど、日々、練習で頑張ってきた人にとっては残念な結果です。特に三年生は最後の文化祭もなくなり、大変悔しい気持ちでいっぱいだと思います。しかし、世界中の多くの人が頑張っている状況を思い起こして、ともに我慢し、その悔しさを自分の進路実現に振り向けて、夢が叶うように前進して欲しいと思います。

 今の状況の中で、私は25年前の阪神大震災のことを思い起こします。昨年度の防災講話で少し話をしましたが、私は当時、2年生の担任でした。生徒や教員の被災状況は大変で、学校再開には今とは違う困難がありました。しかし、多くの人の協力を得ながら少しずつ復興していきました。先週の登校日の皆さんの様子を見て、生活が乱れている様子もなく、真剣に先生方の話を聞いている顔を見て安心しましたし、皆さんならばこの困難も乗り越えていくだろうと確信しました。人生にはこの先、いろいろな事が起こります。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、苦しいこと。時には落ち込むこともあるとは思いますが、家族や友達、先生の力を借りながら乗り越えて欲しいと思います。WWLの中で、皆さんに育てて欲しい12の力(Neo MAKS)の中の「他者の痛みを理解しサポートする姿勢」や「柔軟性に富んだ問題解決力」「新しい価値観の創造」を身に付ける機会ととらえてください。

 最後に同窓会の会報の中から、今年の3月に卒業した生徒の文章を紹介します。

 

 高校3年間、私は葺合高校に登校する時は、あの長くて急な坂道を毎朝通っていました。夏の暑い日は汗を気にしながら登り、遅刻しそうな時はダッシュで駆け上がっていました。それでも坂道を登ると校門の前には、毎朝しっかり目を見て、挨拶を返してくださる先生達や、教室に入ると大切な友達が居ました。卒業を間近に控える今、そういう当たり前の日常がとても幸せだったのだと感じています。

 高校3年間は本当に早かったです。勉強に時間を費やし、人間関係を学び、自分と向きあえた3年間だったと思います。そして、この3年間で経験したことをこれからの人生に活かして行きたいと思います。

 大学生、社会人になっても何事にも努力を怠らず、しっかりと将来に希望を持ちながら、人生の坂道を登り続けていきたいです。日々の何気ないことへの感謝の気持ちを忘れず、心優しい人間でありたいと思います。

 

 以上です。日々の何気ないことに感謝しながら、日常の生活を守るために、マスクをして授業を受けるなどの制約はありますが、みんなで頑張りましょう。

 

平成2年6月1日

神戸市立葺合高等学校長

 


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