初任者研修「理科実技」

日時：Aグループ　８月９日（木）　　９：１５～

　　　　Bグループ　８月１０日（金）　９：１５～

講師：神小研理科部

　今年度も小学校・特別支援学校の初任者を対象とした「理科実技」が行われました。「物理」「化学」「生物・地学」「授業づくり」の四つの講座を順にめぐり、子供の立場に立って授業を受けることで、新たな発見や感動を得ることができました。

「物理」

「化学」

　ものの溶け方、気体(酸素)の性質、器具の扱い方に関する項目について研修しました。ものの溶け方では明礬を使い、一生懸命かき混ぜました。加熱には実験用ガスコンロを使用しましたが、ガスバーナーやアルコールランプの扱い方についても学習しました。気体(酸素)の性質では、

集気ビンに酸素を集め、ろうそく、木炭、スチールウールの燃焼の様子を観察しました。激しい燃焼に思わず声を出すこともありました。

「生物・地学」

　観察工夫、堆積実験、月と太陽、顕微鏡観察などたくさんの項目について研修しました。最初にめだかの観察をしましたが、平たい水槽に入れられためだかの観察が非常に効果的であることを知りました。堆積実験では１ｍのパイプに水を入れて、まさ土を何回かに分けて入れましたが、そこにたまったものが層を成していることが観察できました。月と太陽では、月の満ち欠けについて白球を利用した道具で実感することができました。顕微鏡ではめだかの尾びれの血流やつゆ草、ニラの気孔なども見ることができました。

「授業づくり」

　ここでは理科の見方、考え方について研修しました。理科の見方とは、「質的・実態的な視点」「時間的・空間的な視点」「多様性と共通性の視点」「量的・関係的な視点」があり、考え方には「比較する」(3年)「関係付ける」(4年)「条件を制御する」(5年)「多面的に考える」(6年)があることを学びました。問題解決学習を展開するための流れのフローチャートが示され、ポイントについて解説をしてもらいました。安全を第一にしながら問題の見い出し、予想・仮説の設定、結果の見通しを持たせた観察・実験の組み立てや結果の整理などに対話的要素をどのように組み入れていくかを学びました。

初任者研修「宿泊研修」

日時：　Ⅰ　７月３０日（月）～３１日（火）

　　　　　Ⅱ　８月 ２日（木）～  ３日（金）

場所：　神戸市立自然の家

　今年度の初任者２７９名が２つのグループに分かれて、神戸市立自然の家で一泊二日の宿泊研修を行いました。Ⅰグループは台風の進路を気にしながらも、何とか通過してくれたため、無事に出発できました。Ⅱグループは今年の猛暑がぶり返してきて、熱中症の心配をしながらの出発になりました。最初は校園種の異なる班のメンバーに戸惑いながらも、バス内での自己紹介、役割決めなどで少しずつ会話もできるようになりました。

  自然の家では、二日間で６個のアクティビティーが用意されていて、一つずつを全力でこなしていきました。初日は「イニシアティブゲーム」から始まり、「模擬キャンプファイヤー」「キャンプファイヤーに向けて」と続き、最後の「キャンプファイヤー」では班毎に工夫を凝らしたスタンツを披露しました。アクティビティーを一つずつこなしていくことで、お互いを理解し、信頼の絆が少しずつ出来上がっていきました。また、子供たちが楽しみながら活動できる手法を自ら体験することで学びました。




  二日目はラジオ体操に始まり、「オリエンテーリング」「野外炊さん」と続きました。オリエンテーリングでは、７月豪雨の影響で一部通行止めの場所があり、例年より短いルートになっていました。野外炊さんではカレーを作って食べましたが、竈の火がつかずに苦労したり、スープに近いカレーができたりした班もありました。

　わずか一泊二日の研修ではありますが、野外活動の指導にかかわる基礎基本を学ぶとともに、コミュニケーションの大切さに気付き、同期採用のメンバーの絆を深く築くことができた研修になりました。

初任者研修「道徳教育（小）」

日時:７月２７日（金）　Ⅰ９:１５～、Ⅱ１４:００～

講師:教科指導係指導主事、神小研道徳部

　最初に全体会があり、「特別の教科　道徳」の指導案の立て方や指導におけるキーワード「考え、議論する道徳」についての話を聞きました。特定の価値観の押し付けにならないようにすることや話し合いの形態、立場を分けた討論の行い方なども教えてもらいました。

　次に、11のグループに分かれて道徳科の授業作りをしました。班の中で模擬授業者を決めて指導案をみんなで作りました。一緒に話し合いながら作った模擬授業はとても印象に残りました。

初任者研修　「教科指導(小)」

日時:７月２６日（木）　１４:００～

講師:教科指導係指導主事、教科等指導委員、王子動物園

国語、社会、算数、理科の四つの教科に分かれて、教科の基礎基本と学習指導法・技術を学びました。理科は王子動物園にある動物科学資料館で行われ、副園長や資料館長補佐の方からの講話を聞きました。教科のポイントに基づいた研修が展開されました。

初任者研修　「教科指導(中高)」

日時:７月２３日（月）　９:１５～

講師:　教科指導係・学校教育課・スポーツ体育課指導主事、
教科等指導委員など

夏休みに入り、初めての校外研修が実施されました。全体会ではＫＪ法についての説明があり、その後、教科ごとに分かれて、「授業づくり①」で行われる模擬授業の指導案を検討したり、「研究授業①、②」の役割分担等を決めたりしました。

授業づくりセミナー「授業づくり⑩」
日時：７月３１日（火）　１８：００～２０：００　 　

講師：スーパーアドバイザー　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  
  
　社会科の基礎・基本⑤　～３年生の社会科「はたらく人びととわたしたちのくらし」～　　　　　　　　
　講師より、まず「はたらく人びととわたしたちのくらし」のポイントを解説いただき、その後　　
「店ではたらく人々の仕事」についてのお話がありました。また、各校の状況に応じた「自校プラン」の作成の仕方や留意点についてもお話しいただきました。いずれも、実践事例を基にしたもので、参加者のみなさんの今後の授業実践に有益なものとなりました。