3学期がスタートして、2週間以上がたちました。
各学年・各クラスで、様々な授業が行われています。
その様子を、ご紹介しましょう。
1月17日は、神戸にとって重要な日です。
美野丘小学校でも、震災の特別集会が行われました。
校長が、当時の灘区の様子を話しました。
実は、私は当時「六甲小学校」に勤務しており
六甲小学校には、2800人の方が避難をして来られていました。
(以下の写真は、参考事例の写真です)

六甲小学校近辺でも、私が住んでいた東灘区でも
たくさんの家屋が倒壊しました。

体育館だけでも、400人近い人々が避難し、生活をされていました。
当時の私の担当は、この方々のお世話をすることで、
1か月近く、職員室で寝泊まりをして働きました。

当時の私たちを助けてくれたのは、日本中から集まった
ボランティアの方々でした。
毎日、30人以上の方が、無償で避難者の方々の
支援を行ってくださいました。

小学生や中学生も、自分から進んでボランティアを
行いました。その姿に、何度も勇気をもらいました。

震災から1か月後の、2月17日。
ついに学校が再開して、日本中に疎開していた
子供たちが、次々六甲小学校に帰ってきました。
みんなは、笑顔で抱き合ったり、手をつなぎあったり
していました。

家を失った子供たち。
家族と離れ離れになってしまった子供たち・・・。
帰ってきた子供たちの肩を抱きしめながら、
涙が止まらなかったことを覚えています。
子供たちが、学校に来てくれる。
それだけで幸せでした。
そんな話を、子供たちに伝えました。

震災集会の後、各学年・クラスで授業が行われました。
6年生の授業です。
震災などが起こった時、自分たちにできることを考えました。

5年生の授業です。
当時の様子をビデオで見ながら、
人々がどの様に助け合ったかを考えました。

同じく5年生です。
震災当時の人々のことを、真剣に考える姿・・・。
「神戸の子供として、いつまでも震災を忘れないでほしい。」
そう思いました。子供たちの真剣さを心強く思いました。
別の授業も、ご紹介しましょう。
4年生は、メディア学習の一環として
「インターネット安全教室」を行いました。

青少協の方々に、学校に来ていただき、
スマホやインターネットの、
正しい使い方について教えていただきます。

スマホを使いすぎることによる悪い影響も
教えていただきました。
子供たちは、興味津々でした。

次は、2年生の「キッズイングリッシュ」の授業です。
アルファベットに親しむことを目標に
学習を行います。

神戸海星女子大学とコラボして、子供たちに
授業を行います。
吉岡先生も、英語でロールプレイをします。

大学生が、子供たちに英語で話しかけます。
子供たちもドキドキです。
でも、簡単な挨拶なので大丈夫。

みんなで協力して、アルファベットツリーを作ります。
これは、Tのグループです。
Tについて、いろいろ考えます。

これは、榎本先生とDのグループです。
楽しそうに、アルファベットを覚えていきます。

美野丘小学校には、英語が好きな子供たちが
たくさんいます。
私も、いろいろな学校で英語の授業をしましたが、
この学校の子供たちの、英語への興味の高さには
いつも驚かされます。

海星女子大学の後藤先生です。
キッズイングリッシュのスペシャリストです。
その教え方の上手さに、私も学ぶことが幾つもありました。
こうして、この1月中旬もいろいろな授業が
各学年で行われました。
コロナでいろいろなことが制限されています。
しかし、子供たちにとって学びが充実していることは、
とても大切なことです。
子供たちにとっての学びが、
これからも充実して楽しいものであるように、
私たちは全力をあげて、授業に取り組んで
いきたいと思います。
2年生の一人の女の子が、
「校長先生、地震のお話をしてくれてありがとう」と、
わざわざ校長室まで、伝えに来てくれました。
そのつぶらな瞳を見ながら、
「美野丘小学校に来れて良かった!」と、
心から思いました。