専修部での授業
盲学校専修部では、目が見えない、見えにくい方でも、理療のことをしっかり学んでもらえるような環境を整えています。
(1)教科書
それぞれの見え方などにより、3種類の教科書があります。
一般の書籍に比べて大きな文字や図で見やすくなっています。

普通文字の教科書とまったく同じ内容の点字教科書もあります。普通文字1冊の教科書が数倍の冊数になりますが、見えなくても指でしっかり読むことができます。
また、図なども、浮き上がるインクで印刷されたものもあります。




普通文字も点字も、どちらも読みづらい方のために、デイジーCDと呼ばれる音声教科書もあります。専用の機器を使えば、読みたい章やページにジャンプしたり、音声のスピードを変化させたりもできます。

(2)見やすい環境整備
拡大読書器は、小さな文字の教科書やプリントを、モニターに大きく表示させることができます。

書字台(書見台)は、机の天板をななめにすることで、姿勢をくずさず、また手元があまり暗くならずに文字を読み書きできます。
また、電気スタンドで手元を明るく照らして、文字を読みやすくすることもできます。

(3)拡大教材・立体教材
それぞれの見え方により、図や写真を観察しにくいこともあります。
そのため、それらを大きく拡大したり、色を少なくして見やすくしたり、線を太くして全体をとらえやすくしたりすることができます。
また、立体的な模型も多くそろっています。触ってしっかり確認したり、見やすいところまで近づいて確認することもできます。




(4)少人数での授業
各コースとも、少人数で授業をしていますので、わからないところを質問したり、ある程度時間をかけて模型を観察したりできます。
また、実習においても、ひとりひとり時間をかけて指導しています。見ない、見えにくい場合には、手をとって動きを確認したりすることもあります。
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