学校だより「長峰」234号を本日[3月1日(火)]発行し、保護者の皆様には生徒を通じてお配りしています。HPでは「3年主任の巻頭言」と「3年生から後輩へのメッセージ」を掲載します。
【3年主任巻頭言:時にはアルバムを広げよう】
時々、昔のアルバムを開いてみることがあると思いますが、その時にそうしたアルバムがあるということは、どういうことかと考えたことがあるでしょうか。
二度と帰らない日々の貴重な写真の数々、そしてそれらを集めたずしりと重いアルバム。それらはみんなの生命や個性を大切に思い、みんなの成長を温かく見守ってくれている人がいるということなのです。
世の中には、「自分の命だから、どう使おうと自由じゃないか」という乱暴な意見を耳にすることがありますが、果たしてそうでしょうか。
あなたの命の半分はあなたのもの、もう半分は親のものです。なぜならばあなたたちは自分の意志で生まれてきたのではないからです。自分の人生を自分が思うように生き、何かを達成することも大切ですが、支えがあることに感謝し、時には周囲の期待にこたえることも忘れてはいけませんよ。あたなが生まれる前、親は不安でした。あなたが生まれる日、親は苦しみ、戦いました。あなたが生まれた時、親は涙を流し、喜びました。あなたが幼い頃、ほほえんだだけで、しかめっ面の人も笑顔になり、疲れて帰ってきても、元気が湧くという、奇跡を何度も起こしました。そしてあなたが生きている今日、この瞬間も、あなたを思い、あなたを思うだけで幸せな人がいます。青少年ですから、自律を目指しなさい。自分らしさを探し、求め、大好きな自分を選ぶために、あらゆることに挑戦してください。
ただ1つ、覚えておいてほしいのは、人生の主人公である自分自身は、その周りにいる全ての名脇役の活躍があって輝くのだということです。頑張りすぎて道に迷いそうになったら時々立ち止まって、アルバムを広げてみるといいと思います。きっと、アルバムの数々の写真がみんなに、あなたに更に生きる力を与えてくれるでしょう。
【3年生から後輩へのメッセージ】
「1年を経て…」
1組
1組のよいところは、明るくて元気で、クラスの皆が仲良くできるところです。
しかし、4月当初は静かで、雰囲気も良いとは言えませんでした。そのクラスの仲が深まったと最初に感じたのは修学旅行です。バスや新幹線などクラスで過ごす時間が多かったせいか、いつの間にか打ち解けていました。次は体育会です。クラス全員で作戦を練ったり案を出したりしたので、クラスが一つにまとまりました。そして何といっても音楽コンクールです。練習したてのときは、男子の声が小さすぎてとても不安でした。日々練習に精を出して、優勝という目標に向かいました。結果は残念だったけれど、クラスの仲が一番深まった行事だと感じました。
今ではメリハリがあり、笑顔の絶えないこのクラスに誇りを持っています。
「53回生の誇り」
2組
新しくて少し大きい制服に身を包んで迎えた入学式から、もう3年がたとうとしています。あの日から今日までの時間はあっという間でした。私たち53回生は、1年生の野外活動から始まり、体育会や音楽コンクール、修学旅行などさまざまな行事を団結して楽しんできました。その中でも私が一番印象に残っているのは、修学旅行1日目の夜に、誰一人遅れず集合ができたあの瞬間です。あれはきっと53回生だからこそできたのだと私は思っています。行事を全力で楽しみ、やるべきことはきちっとやる、これが53回生のよいところであり、私が誇りに思っているところです。今は、素敵な思い出を胸に卒業できる喜びといつも私たちを支えてくださった先生方への感謝の思いでいっぱいです。来年、再来年と卒業していく後輩の皆さんにも、この学年、長峰中学校でよかったと思える中学校生活にしてほしいと思います。
「53回生らしく!」
3組
私たち、53回生にとって、この3年間はとても充実していたと思います。1年に1度の宿泊行事では、神戸市1位、兵庫県1位、全国1位の山に登り、学年全体の絆も深めることができました。行事などでは、53回生らしく元気に楽しみ、切り替えるところはしっかりと切り替え、積極的に取り組むことができました。また、3年生になると部活動では3年生が先頭に立って引っ張ってきました。各部活動で大変なときも仲間と支え合い、そしてやりとげたあとの引退式は印象深かったのではないかと思います。
3年間は長いようでとても短かったけれど、憧れの先輩、大好きな後輩、いつも支えてくださった先生方がおられたからこそ充実した日々を過ごすことができたと思います。高校では中学3年間の思い出を忘れず、一人一人が自分の将来に向かって進んでいけるようにがんばりたいです。
「誇りをもって」
4組
昨日入学したばかりのような中学校生活。53回生の一員として過ごした、そんな3年間ももう終わりを迎えようとしています。
多くの初めての経験ができた1年生、学校にも慣れて、思いっきり楽しんだ2年生、しかし、何よりも最上級生としてのこの1年は特にあっという間でした。
初めてこのクラスがそろった始業式の日、私は1年間無事に終わるだろうかという不安がありました。しかし、4組は「TKT」の目標のもと、さまざまなことを経験しました。体育会や音コンなどでは多くの賞も獲得しました。それは、普段は個性的な一人一人が
40人全員で何かを成し遂げた絆の結晶だと思います。
明るさや笑いが絶えない4組。私はそんな4組が大好きです。だから私は、4組で過ごした、53回生と過ごした思い出を胸に、残りの数日を大切に、そして誇りをもって卒業していきたいと思います。
「みんなで過ごした時間」
5組
この1年、53回生としての日々を振り返ると、本当に成長したように思います。
3年5組は個性的でバラバラだけれど、まとまっている面白いクラスです。
さまざまな行事に全力で取り組む5組なので、いつでもみんなで喜び、作戦をみんなで練って楽しみ、思い通りの結果が出せなかったときはみんなで悔しがり、泣いたこともありました。
なぜみんなバラバラなのに、まとまっているのかを考えると、5組の良さが見えてきました。それは一人一人の個性を大切にし、理解し合えるところです。だから何事も全員で楽しめたのです。これは53回生全体でも言えることだと思います。修学旅行のディズニーランドで、全員が集合時間に集まれたこと、夜の宴を全員で楽しめたこと、こんなことができたのも相手を思いやる心があるからです。
私にとって3年5組として過ごした1年、53回生として成長した3年間は大切な宝物となり、誇りです。