
うさぎのぴょん子、たぬきのポン太、りすのくり子、ふくろうの福ちゃん
みんな集まり、相談をはじめました。しかし、時間が過ぎていくばかりで名案が
ありません。そろそろ東の空が白みかけるころ、たぬきのポン太がしびれをきら
して口を開きました。
「人間も、自然といっしょに生活できる美しい街をつくると言っているのだから、
一度、近くに引っ越しをして、様子を見守ろうではないか。」
と言いました。
名案がないまま、しぶしぶ、ポン太の意見にしたがいました。
そして、それぞれに近くの親戚や、友達の住んでいる森へと引っ越していきました。