1 研究テーマ
理科英語カリキュラムの開発・実践
2 内容
理科で学習する内容や課題研究発表等で用いる英語表現を取り上げた理科英語カリキュラムを開発・実践し、生徒の国際的な視野や感覚を育むことをねらいとする。
上述のねらいを達成するため、開発した理科英語カリキュラムをもとに授業を行った。2・3年次総合科学系(2年次52名 3年次55名)を対象に、英語科教員1名及び理科教員1名によるチームティーチングで授業に臨んだ。主な授業内容は以下の通りである。
1.理科英単語定着のための繰り返し学習
2.課題研究発表で用いる英語表現定着のための繰り返し学習
3.課題研究発表等の質疑応答で用いる英語表現定着のための繰り返し学習
4.科学英語論文の読解
5.上記1~4で学習した成果を活用する機会
1,4については、植物、光合成、タンパク質、元素、宇宙、医療等を題材に理科英単語や英文読解力を身につけることを目標にカリキュラムを開発し、実践を行った。
2,3については、生徒が日頃取り組んでいる課題研究を題材にカリキュラムを開発し、実践を行った。研究の目的、方法、結果、考察等を英語で論理的に発表したり、質問したりすることを目標に授業を行った。また、課題研究要旨を英語で表現するカリキュラムも開発し、実践を行った。さらに 、近隣企業(P&Gジャパン㈱)と連携し、洗剤を題材に英語表現定着のための学習も行った。
5については、授業毎に学習した内容を英語で発表する機会を設けるとともに、課題研究発表会等の機会も活用した。
3 効果
英語で表現することを前向きに取り組む生徒が増加した。生徒の中には、学会に参加し英語で学会発表を行い、高い評価を得た生徒もいる。理科英語で学んだ内容は、課題研究の英語論文作成にも生かされている。
4 課題
今後は理科英語で学んだ内容の定着を図り、口頭発表や質疑応答に臨む力を一層向上させていきたい。本校は継続的にインターナショナルスクールと交流を続けており、交流の場を授業で育成した力を活用する機会にしていきたい。