第1号は、冬、身近にあって観察できるヤツデです。少し時期が遅れましたが、観察のプログラムを送ります。花は2段階があります。山菜となるウド、タラは同じ仲間の植物です。その他、玄関に植えたりするカクレミノ、裏六甲の山にも多いタカノツメも同じウコギ科です。花のつくり、実の様子を比べるとよくわかります。
花の観察においては次の点に注目させるとよいでしょう。
- ヤツデの花は寒い時期に咲きますが、そんな時期でありながら、アブ、ハエ、ハチなどの昆虫がたくさん集まってきます。名前を調べさせたり、冬なのにこういった昆虫が活動できる理由を考えさせたりするとよいでしょう。この点については「4.花の観察 その1」で簡単にふれています。
- ヤツデの花は、白っぽいおばなの段階(6.花の観察 その3写真(1))から緑色をしためばなの段階(6.花の観察 その3写真(2)(3)(4))へ移行します。そしてこれらが同時に同じ株で観察できます。おばなの段階ではおしべがはっきりと見え、めばなの段階ではめしべが見えます。いずれの段階でも蜜が出て、昆虫たちを呼び寄せるようになっています。おばなにきた昆虫の体には花粉がつき、別のめばなに訪れた際に、その花粉がめしべに着きます。
- 冬の気温が下がった日には、花から出ている蜜が結晶して光ることがあります。
- めばなは、めしべの先の長さや色で受粉前と受粉後を区別できます。白っぽく長いものであれば受粉前(7.花の観察 その4写真(1)(2))、黒っぽく短くなっておれば受粉後(7.花の観察 その4写真(4))と考えて差し支えありません。
2001.1.21. |