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 神戸の自然シリーズ「六甲山のブナとイヌブナ林」原著に登場する専門的な言葉や意味のとりにくい、難しい言葉を解説しました

 このページの解説は、小学校高学年から中学生の知識を基準に書いていますので、表現をやさしくしているため、一部意味がはっきりしにくくなってしまっているところがあるかもしれません。ご容赦ください。


用語 読み方 意味
亜寒帯 あかんたい 寒帯と温帯の中間の地域。緯度50〜70度の範囲。最寒月の平均気温が-3℃以下、最温月の平均気温が摂氏10度以上の地域。
亜高木 あこうぼく この本では、高木と低木の中間の大きさの木、高さ5〜10mの木のこと。
亜高木層 あこうぼくそう この本では、亜高木の層で高さ5〜10mの樹木の樹冠(葉を広げている)の層のこと。
鞍部 あんぶ 山と山との間が低くなってくらのような形の所。
鋭きょ歯 えいきょし のこぎり状の葉のふちのきれこみ(きょ歯)が鋭くとがったもの。
液果 えきか ミカン、トマト、カキ、ブドウのような果実。果肉が多くて、水分を豊富に含んでいる果実。漿果=しょうかともいう。
腋生 えきせい 葉のつけ根に生えていること。
円錐花序 えんすいかじょ 複総状花序ともいう。ナンテン、アセビのような円錐形をした花のつきかたのこと。
堰堤 えんてい ダム(の堤=つつみ)。
温帯性要素 おんたいせいようそ 温帯を特徴づける要素。温帯に主に育成する植物がみられるなど。(温帯:寒帯と熱帯の間の位置 最寒月の平均温度が摂氏-3度〜-18度の範囲の地域)。
温帯林 おんたいりん 寒帯と熱帯との間の地帯の林、緯度23.5度〜66.5度の間の気候の温和な地帯の林。温帯南部のシイ、カシ林を暖帯林として区別して温帯北部の林をいう。ブナ、ミズナラ林のことで落葉樹林ともよばれる。
温暖帯林 おんだんたいりん 温帯(ブナ、ミズナラ林)と暖帯林(シイ、カシ林)が混ざって生じる林。
がく片 がくへん 花びらの外側にある部分(がく)の一枚一枚をいう。
花茎 かけい 花をつけている茎、タンポポやヒガンバナ、ネギの花の下につづく茎。
果梗 かこう 花が咲いたあと、果実になったときの花柄(かへい)をいう。
花梗 かこう 花柄(かへい)ともいう。一つ一つの花をつける柄(え)のこと。
カコウ岩 かこうがん 六甲山に見られる。石英、長石、雲母からなる火成岩。みかげ(御影)石と呼ばれる岩石。
花崗岩地帯 かこうがんちたい この本では、六甲山地とその周辺の花こう岩地帯のことをさす。
カシ帯 かしたい ブナ科ナラ属の常緑樹(=カシ)が生息する場所、アラカシ、シラカシ、イチイガシ、アカガシ、ツリバネガシ、ウミッジロガシなどの生えている地帯。
花序 かじょ 茎への花のつき方、並び方、花の集まっている部分。
風倒木跡 ふうとうぼくあと 木が風などで倒れたあとにのこる土の部分。
花被 かひ 花びらとがくを合わせていう。
果柄 かへい 果実の柄(え)の部分。果梗(かこう)ともいう。
花弁 かべん はなびらのこと。
果穂 かすい 多くの小さな果実が集まっている部分。
花穂 かすい 花の穂。たくさんの小さな花がまとまってついているもの。
仮種皮 かりしゅひ イチョウやイチイの実のような種子のまわりの肉質の厚くなる皮。
奇数羽状複葉 きすううじょうふくよう 小さな(小葉)が5,7,9,11・・・の奇数でできている小葉。フジ、バラの葉など。
基部 きぶ つけね。
球果 きゅうか まつぼっくり(マツの果実)、スギの果実など。
共生 きょうせい 2種類の生物がお互いに助け合って生きること。
極相期 きょくそうき その地方の気候など自然条件に適した植物が最終的に生えそろい変化がなく安定した時期。
鋸歯 きょし 葉のふちのぎざぎざの切りこみ。
鋸歯状 きょしじょう 「葉のふちのぎざぎざのような......」という意味。
きり きり(木に穴をあける道具)
緊縛力 きんばくりょく しばりつける力。
群生 ぐんせい たくさんまとまって生えているようす。
結実 けつじつ 花のあとに実ができること。
こう つきぬけたあなのこと。
洪積層 こうせきそう 新生代第四紀前期の氷河時代(最新世:170万年前から1万年前まで)にできた地層。沖積層の下にある。
口吻 こうふん 口さき、口びるのこと。昆虫の吸う口(口が長くのびるもの)。
高木層 こうぼくそう 高さ10m以上の木の葉のしげっているところ(樹冠(じゅかん)の層)。
広葉樹 こうようじゅ 針葉樹に対することば。平たい広い葉をもつ樹木。被子植物の双子葉類の樹木で落葉のもの常緑のものがある。
広葉樹林 こうようじゅりん 広葉樹の多く生える林。
広卵形 こうらんけい 卵形葉の広い形。
互生 ごせい たがいちがいに(交互に)葉がつくようす。一節に一葉ずつつける状態。(二枚ずつつけるのが対生)。
五倍子 ごばいし(ふし) ヌルデの葉にできるこぶ(ヌルデッシロアブラムシの幼虫が葉に寄生してできる)。
根茎 こんけい 根のように見える地下茎。タケ、ハス(レンコン)。
混生 こんせい まざって何種類かの生物がいっしょに生きること。
根瘤菌 こんりゅうきん マメ科植物やハンノキの仲間やドクウツギなどの根に共生して空中の窒素を固定する細菌。
砂防林 さぼうりん 砂や土が流れ出したり風でふきとばされてなくなるのを防ぐ林。
三出複葉 さんしゅつふくよう 3つの小さな葉(小葉)で一つの葉になっているもの。
散状花 さんじょうか (散房花と同じ意味で使われている)散房花序で咲く花のこと。
散状花序 さんじょうかじょ 散房花序と同じ意味。
散房花序 さんぼうかじょ アブラナのような花軸に多くの花がつき、花柄が、下の花ほど長く、上の花にいくにしたがって短くなって、各花が平らになって並んで咲く花のつき方。
自然交雑種 しぜんこうざつしゅ ちがう種類の生物が自然に受精してできた雑種のこと。
子房 しぼう めしべのつけ根の部分。花のあと果実になるところ。
雌雄異株 しゆういしゅ 雄花をつけるおすの植物(株)と雌花をつけるめすの植物(株)が別々であるもの。
雌雄蕊 しゆうずい めしべとおしべ。
重鋸歯 じゅうきょし 葉の緑のぎざぎざの一つ一つにさらに小さなぎざぎざがあるもの。
集散花序 しゅうさんかじょ 上位の花から次第に下位の花が開いていくもの。
縦翼 じゅうよく ニシキギの枝につく縦方向につく平たい付属物。
樹液 じゅえき 木の枝から出る汁。
樹冠面積 じゅかんめんせき 葉の広がり全体の面積。(樹冠:樹木の上部の枝葉が茂っている部分)
樹形 じゅけい 木の全体の形。
樹高 じゅこう 木の高さ。
樹高計 じゅこうけい 木の高さを張る道具。
樹種 じゅしゅ 木の種類。
樹皮 じゅひ 木の幹の表面の皮。
小羽片 しょううへん シダの葉の中軸からでる葉片。2回以上の羽状複葉のシダの葉の小葉にあたる部分。
小堅果 しょうけんか 堅果(果皮が堅く、中に1個の種子を持つ果実。クリ、ドングリ類)の小さなもの。
条斑 じょうはん すじ状の模様。
小葉 しょうよう 複葉をつくっている一枚一枚の小さな葉のようにみえるもの。
照葉樹林 しょうようじゅりん 常緑広葉樹林と同じ。亜熱帯から暖温帯の多湿の地域にみられる。日本では本州南部より南の地域にみられる。
常緑広葉樹林 じょうりょくこうようじゅりん シイ、カシ、ツバキなど冬でも葉をつける樹木で平たい葉をもつ樹木の林。
常緑樹 じょうりょくじゅ シイ、カシ、ツバキ、マツ、スギなど冬でも葉をつけている樹木。常緑広葉樹〈照葉樹〉(シイ、カシなど)と常緑針葉樹(モミ、ツガなど)がある。
植栽 しょくさい 植物を植えつけること。
植生回復 しょくせいかいふく なくなっていた植物がもとのように生えてくること。
植生調査 しょくせいちょうさ 植物の生え方をその種類や大きさ、密度、面積などを調べること。
植林帯 しょくりんたい 人によって植えられた樹木帯。
針葉樹 しんようじゅ マツ、スギ、ヒノキ、のような針のような細い葉をつける樹木。
穂状花序 すいじょうかじょ 細長い軸に花柄のない花が多数つき、下から上へ花が開いていく花のつき方。
生育 せいいく 生きて育ち大きくなること。
星状毛 せいじょうもう 一ヶ所から他方向に分岐して放射状になっている毛。
星状鱗 せいじょうりん 星状になったうろこ状のもの。
生長錐 せいちょうぎり 樹木の幹に穴をあけ、年輪の一部を取り出す錐(きり)。
石果 せきか 核果と同じ。ウメ、モモの実のように果皮が多肉で水分の多い果実(液果)のうち内側の部分(内果皮)が木質化したもの。
漸移部 ぜんいぶ たんたんと移り変わっているところ。
腺毛 せんもう コキノシタ、モウセンゴケの葉にある毛のように液体が分泌する毛。
雑木林 ぞうきばやし いろいろな木の林。二次林でコナラやクヌギなどで構成されている。
総状花序 そうじょうかじょ フジ、ギボラシなどのように細長い花軸に花柄のある花を多数つけ、下部の花から順に上へ開いていく花のつき方。
総苞 そうほう タンポポ、アザミなどのがく状のもので序全体の基部にあるもの。
束生 そくせい 束(たば)になって付いていることや株立ちしていること。
側脈 そくみゃく 主脈に対するもので、中心になる葉脈から分かれて葉の両側をななめ前方へ走る葉脈のこと。
袋果 たいか 合せ目の線に沿ってはじけて開く果実。オダマキ、トリカブトなどの果実。
対生 たいせい 茎や軸になるものに対して2つずつ向かい合って対になってつくこと。葉が各節2枚ずつつくこと。
短枝 たんし 短い枝。枝に長い枝(長枝)と短い枝の区別があるときに短いものをいう。
暖温帯落葉樹林 だんおんたいらくようじゅりん 暖温帯林のうち、落葉樹の林。
単生 たんせい 1つをつけること。
断層破砕帯 だんそうはさいたい 断層によって地層がきられたり岩石が破壊されたところ。
暖帯的林相 だんたいてきりんそう 温帯南部の林のようす。シイ・カシなどを中心とした樹木。
暖帯林 だんたいりん 照葉樹林または常緑広葉樹林と同じように使われる。シイ、カシ林。
暖地性要素 だんちせいようそ 主に暖地に生える植物のなかまのこと。シイ、カシ林に生える植物。
単葉 たんよう 葉1枚であるもの。小葉が何枚か集まってできる複葉に対することば。
地衣類 ちいるい 菌類(カビ、キノコのなかま)とソウ類(海藻や緑藻のなかま)と共生体。
地下茎 ちかけい タケやハス(レンコン)のような土の中を横にのびている茎。
柱状器官 ちゅうじょうきかん 柱のように立ち上がった器官。
虫媒花 ちゅうばいか ミツバチやチョウなどの昆虫によって花粉が運ばれる花。他に風媒花、水媒花、鳥媒花などがある。
低木層 ていぼくそう 高さ1.5〜5mの木の生え揃っているところ。
倒披針形 とうひしんけい タンポポやヤマモモの葉の形。皮針形をさかさまにした形。
土石流 どせきりゅう 強い雨や大量の水のながれによって土砂や石がいっしょに流れること。
生木 なまき 水分が残っている枯れていない木。
二回羽状複葉 にかいうじょうふくよう タラノキ、ネムノキ、オジギソウのように羽状被葉が2回重なった葉のつき方。
針金状 はりがねじょう 細い針金のようになっている様子。
複総状花序 ふくそうじょうかじょ 円錐花序のこと。
複葉 ふくよう 3枚以上の小さな葉(小葉)によってできている葉。単葉に対することば。羽状複葉と挙状複葉、三出複葉などがある。
冬芽 ふゆめ 冬の間寒さにたえるようにつくられた芽。冬を越す芽。
ブナ帯下部 ぶなたいかぶ 温帯林のブナが主に生えている下位の部分、山のふもとの部分。
ブラウン・ブランケ式植生調査 ぶらうん・ぶらんけしきしょくせいちょうさ 植物社会学的方法といい調査枠(10m×10mなど)を設けて階層ごとの植物柱やそのひろがり(被度・群度)を記録するもの。
扁球状 へんきゅうじょう 球を上から押しつぶした形。横から見ると楕円形
萌芽 ほうが 芽を出すこと。または出した芽のこと。
胞子 ほうし シダ、コケ、カビ(菌類)で仲間を増やす細胞(生殖細胞)。
胞子のう ほうしのう シダ、コケで胞子をつくり、入れているふくろ。
胞子のう群 ほうしのうぐん シダの葉の裏側のように胞子のうが多く集まったもの。
胞子のう穂 ほうしのうほ 胞子のうをたくさんつけた穂のようになった部分。
胞子葉 ほうしよう 光合成を行う栄養葉に対することば。胞子のうをつける葉。
包膜 ほうまく シダの葉の胞子のう群をおおう薄い膜。
実生 みしょう 種子から子供の植物が生えること。
幼樹 ようじゅ 子どもの木。種子から生えて若く成長しつつある木。
葉身 ようしん 柄(葉柄)などをのぞいた葉の本体の部分。
葉肉 ようにく 葉のすじ(葉脈)以外の部分。
葉柄 ようへい 枝、茎につく葉のえの部分。
よく 種子についた薄くて風を受けて飛ぶのに役立つ部分
翼果 よくか をつけた実果。マツやカエデのなかまなどの果実。
落葉低木 らくようていぼく 落葉する樹木のうち、低木(1.5〜5m)のもの。
落葉広葉樹林 らくようこうようじゅりん ブナ、ミズナラ林のように、落葉樹で葉に広がりのある樹木でできている林。
落葉樹 らくようじゅ 冬に葉を落とす樹木。
落葉樹林 らくようじゅりん ブナ、ミズナラ林やカラマツ林のように、落葉樹でできた林。
落葉性 らくようせい 冬に葉を落とす性質。
稜角 りょうかく かど、とがったかどのこと。
林床 りんしょう 林の中の地面部分のこと。
林相 りんそう 林のようす(状態)。樹木の種類や生え方。
鱗片(りん片) りんぺん サクラ、ツバキなどの冬芽をおおっているうろこ状の小片。
鱗片状 りんぺんじょう うろこのように小さな部分が多く集まった状態。
裂片 れつへん 切りこみの一つ一つのこと。