神戸の自然シリーズ8 神戸の蝶
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 I.神戸の蝶 −はじめに


 わたし達の住む神戸市には、何種類ぐらいの蝶が、どんな所に棲息しているのだろうか。この本には、これまでに私が採集した標本を中心に、93種類の蝶を紹介したが、その編集にあたっては、とくに次の点に留意した。
  1. ここにとりあげた種は、筆者が1949〜1981年の間に神戸市域で採集したものに、他の研究者によって発表された種の中で、これからも採集されそうないくつかをつけ加えたものである。しかし筆者の記録を 中心にしたために、目録から洩れている種もあると思う。
  2. 全体として成虫を中心に記述した。
  3. 写真はできるだけ神戸で採集した標本から撮るようにしたが、稀な種で、神戸市から完全な個体を得ることができなかった場合は、近くの他産地の標本を代用した。
  4. 種の配列は分類順に並べることを原則としたが、蝶の大きさ、近似種との比較、紙面の都合で一部は入れかえた。
  5. 標本写真は、雌雄、季節型、表裏などできるかぎり多く入れるように心がけた。また紙面の許す範囲で原寸にしたが、大型種は縮小した。
  6. 解説は次のような内容になっている。
    • 似た種との区別、雌雄の区別、神戸における分布、棲息環境、習性などを述べ、局地性の強い種は地名をあげた。
    • 発生経過は、神戸で調べた結果を中心にしたが、多くの図鑑は関東地方を基準に書いてあるので、かなりの差が認められる。
    • 食草についても、地方によって好みの差が見られるので、実際に神戸の野外で観察した例によって、利用度の高いものから書き、未調査の蝶については文献から引用し、引用したことが判るように表現した。

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