神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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2.アユ (キュウリウオ科)

 「川魚の女王」とか「清流のシンボル」といわれ、その姿の美しさや習性からまさに日本の淡水魚を代表する魚である。

 岩についている藻類を主に食べるため、特有のかおりをもち「香魚」ともよばれ、気品ある魚として昔からさまざまな料理に用いられてきた。

 アユは一年で一生を終える年魚でもある。

 秋にふ化した仔魚は、川を下り、海または湖に流される。流された仔魚は沿岸近くで成長し、春ごろ、水温が上がりはじめると、再び川をさかのぼりはじめる。群れをつくり石底の藻類を食べながら成魚になり、なわばりをつくるものがでてくる。そして秋ごろ、一尾の雌を多数の雄が追いかけ、産卵がはじまる。産卵を終えるとその使命を果したのかほとんどのものは死んでいく。

 毎年、アユの解禁とともに各河川に釣師が入る。有名な友釣りはアユのなわばりを利用して行われる。全長20〜30cm。北海道西部、本州、四国、九州に分布する。

 神戸市内の川にも、アユがさかのぼるのが見られる。生田川や都賀川の河口付近からやや上流にかけて、アユの姿をときどき見かける。もちろん、この清流のシンボルが、上流にすみついて、産卵するということは夢物語であるが、それでもアユがのぼってくるというのはニュースになる。

 ところで、このアユたちはいったいどこからやってきたのだろう。

 アユの稚魚は、各地で放流されているが、そのアユたちが、海へ下って神戸の河川に、入ってきているのだろうか。


Plecoglossus. altivelis (TEMMINCK et SCHLEGEL)
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