神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
  前ページへ 目次へ 次ページへ
23.ヤリタナゴ (コイ科)

 フナに似ているがフナよりも小さくて、フナよりも美しいのがこのタナゴの仲間である。ヤリタナゴはタナゴの中では大型で釣りのできる大きさに成長する。

 川が平野部をゆっくりと流れるところや用水路などにすむ。全長10cm程度で長い口ひげがある。

 産卵期は3〜7月で、生殖期の雄は吻端(ふんたん)に追星(おいぼし)が見られ、婚姻色が出てとても美しい。雌は、マツカサガイなどの二枚貝に産卵するが、この時期には雄ほどではないが背びれ、尻びれがやや赤くなり美しくなる。

 藻類を主に食べるが雑食性で、イトミミズやミジンコなど動物食も喜んで食べる。

 食用にする時は、雀焼き佃煮にされる。タナゴ釣りの主な対象魚である。

 本州、四国、九州の河川や池などに分布している。


 神戸市内では明石川の下流に生息している。

 明石川でフナやオイカワなどの雑魚とりに手網を入れていると、ときどきその中にまじっているが数は少ない。

 ここはタイリクバラタナゴもまじっていて雑魚とりには比較的種類のとれる場所である。


Rhodeus (Acheilognathus) lanceolatus (TEMMINICK et SCHLEGEL
前ページへ 目次へ 次ページへ