神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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24.アブラボテ (コイ科)

 小さいくせに気は強く、水槽で飼っていると他の魚を追いかけ回して、一匹だけ広い場所を占有する。ボテジャコの愛称で、食用にもされず、獲れても喜ばれずの不遇な魚だったが、最近はめっきり姿を消した。

 ペットショップで高価に売られているのは、自然が少なくなってきた証拠といえる。

 平野部の流れのゆるやかな川や細流にすむ。雄、雌ともに黒ずんだ体色で、産卵期は3〜7月で、雄の婚姻色は顕著で、あざやかな茶褐色になる。

 ドブガイなどの貝のまわりに強いなわばりをつくる。

 雌は他のタナゴと同じように二枚貝に産卵管をさしこんで産卵するが、1回の産卵数はせいぜい10数個以下である。

 全長7〜8cm、食用にはむかない。観賞魚になる。

 名古屋と京都を東限とする本州、四国の瀬戸内側、九州北部に分布する。

武庫川

二枚貝の近くになわばりをはる
雄のアブラボテ

 神戸市内では、武庫川に生息する。

 以前はこのアブラボテは北区を流れる川でも池でも、すてられるぐらい多数とれたが最近は著しく減ってきた。

 水質悪化で二枚貝の死滅が影響していると思われる。


Rhodeus (Acheilognathus) limbatus (TEMMINICK et SCHLEGEL
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