神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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5.外国から来た魚

33.タイリクバラタナゴ (コイ科)

 原産地は中国や朝鮮で、日本へは1942年にハクレンなどの他の魚にまじって入ったものらしい。全長6〜8cm程度で口ひげはない。

 川の中・下流や池、湖にすみ、流れが少ない泥底を好み、藻類を主食とする。産卵期は3〜10月でドブガイやイシガイなどの鰓(えら)の内側に、雌の産卵管を貝の排水管にそう入して卵を産みつける。その後、すぐに雄が放精し、吸水管から鰓に入り、受精が行われる。卵は貝の中でふ化して育ち、20〜30日で貝から出る。

 タイリクバラタナゴは各地に放流され在来のニホンバラタナゴへの影響が心配されている。やや小型のニホンバラタナゴと競合して勢力をのばしてきている。また両種の交雑化がすすみ純粋のニホンバラタナゴの減少が広い範囲でおこっている。

 陸の上のセイヨウタンポポと同じように水の中でもタイリクからきた種類が幅をきかせているようだ。本州、四国、九州と広い範囲に移植されている。

 神戸市内では明石川と武庫川に生息する。武庫川では稚魚が浅瀬によく群れている。

 ほかにも各地に移植されているものと思われる。

 オオクチバスなどの影響がなければ今後増えていくことだろう。

 美しい魚でオスの婚姻色は特に美しく、丈夫で飼いやすいので観賞魚に適している。


Rhodeus (Rhodeus) ocellatus (KNER)
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