神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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36.オオクチバス (バス科)

 一般にブラックバスと呼ばれ、釣り人や魚に関心を持つ人々の話題を独占しているのがこの魚である。

 1925年に、北アメリカから移入され、現在(※1988年現在)では、北海道と東北の一部を除いてすべての府県に生息するようになった。このブラックバスは、そこにすむ在来の日本流水魚をはじめ、大型甲殻類、水生昆虫などを飽食し、絶滅あるいは減少の危機に追いやり、各地で深刻な問題となっている。

 全長50cm前後で、琵琶湖をはじめ各地の湖、池、川の中・下流にすみ、現在も移植がさかんで分布を広めつつある。放流によって生態系を大きく変える魚の移入は行うべきではない。

 神戸市内でも昭和50年代後半以降、急速に広まってきている。武庫川をはじめ、千刈、布引、烏原の各貯水池や明石川、などで繁殖している。西区の池ではそこに流れこむ細い流れをさかのぼってブラックバスの一年魚(10cm程度)が群れをなして泳いでいる。

 水槽で飼育するとそのどう猛さがよくわかる。エサの小魚を入れると瞬時に数匹をはげしい勢いで呑みこむ。

 アメリカザリガニのような大型の甲殻類も一口で食べられてしまう。

(次ページへ続く)

Micropterus salmoides (LACEPEDE)
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