神戸の自然シリーズ18 神戸の身近な生き物地図
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■ノゲシ
パイオニアにふさわしい形のノゲシ 荒れ地にいち早く入りこむオニノゲシ

ノゲシ(花期5〜8月)
 道ばたや田のあぜによく生えるごく普通の二年草です。春先に黄色い花をつけます。花の時期が長く、わずかではあるが12月ごろまで咲いていることもあります。

 茎の先の黄色い頭状花は、舌状花からできています。朝開いて、夕方しぼんでしまいます。茎は中空で、50cm〜100cmぐらいの高さになります。葉は、軟かく羽状に切れこみがあり、下方の葉は長い柄がありますが、茎の中ほどから上につく葉は柄がなく、基の部分で2裂にわかれて茎をだくようにかこんでいます。

 よく似た種にオニノゲシがありますが、ノゲシの方が葉のつけ根の耳がとがっています。また、オニノゲシの方が葉がノゲシより硬く、葉のふちの切れこみが粗いようです。

 ノゲシは史前外来種で、オニノゲシはヨーロッパからきた帰化植物です。


新しい所へ集っ先にのりこむノゲシ
 セイヨウタンポポやセイタカアワデチソウが都市化に伴って分布を拡大してきた代表種のように見られていますが、ノゲシのほうが進出速度がはるかに速いようです。道路工事や川の護岸工事、圃場整備工事などの現場では、工事を開始した翌年の春には、もう進出してきています。乾いた土壌にも耐えられるタフな性質の草です。神戸でも全市的に生えています。

 黄色い花をつける植物、タンポポの花集めをすると、子どもはノゲシをはじめキク科のいろいろな植物を持ってきます。オニタビラコ、コオニタビラコ、ニガナ、オオジシバリなどです。ノゲシやオニノゲシは、どこにでも生えているのでタンポポのなかまの特徴を調べるのに適している種です。共通する点を・あげると、
  • 葉や茎を切ると白い乳液が出る
  • 頭状花序をもつ
  • 花はすべて舌状花
  • 黄色い花をつけるものが多い
などです。これらの共通点をまとめながら、分類の初歩的学習に使うことができます。


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