神戸の自然シリーズ18 神戸の身近な生き物地図
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■ギンヤンマ

翅を休めるギンヤンマの雄

池が自分のなわばり

パトロールするギンヤンマ

ギンヤンマ(成虫4−11月)
 日本の代表的なトンボで、トンボとりをする子供たちのあこがれの的でした。そのためか地方名が全国で数百もあります。

 幼虫は平地の池や沼にすみ、流れのあるところには、少ないようです。

 成虫の体長は7cmぐらい。雄は腹部に美しい藍色の部分があり、雌は、その部分が黄緑色をしています。雄は、なわばりをもち、水田や池の上を行ったり来たりパトロールをしている姿をよく見かけます。ほかの雄や別のトンボが侵入してくると追いはらいに行き、ときにはからみついて地面に落ちてしまうこともあります。この性質を利用してギンヤンマをつかまえる方法があります。

 都市周辺では、人為的な生息地の破壊のため個体数が著しく減少してきています。

 北海道、本州、四国、九州、南西諸島に生息します。


トンボ界の王者、ギンヤンマ
 調査報告によれば、ほぼ神戸市全域に分布していることになっていますが、水辺のない地域、とくに旧市内の分布は疑わしいところもあります。

 北区、西区に多く残っているため池に行くとパトロール中のギンヤンマに会うことがあります。ギンヤンマの飛び方を観察すると、池の上をだいたい同じコースを飛んでいることに気づくでしょう。なぜ、そんな飛び方をするのでしょうか。そのコース内が、そのトンボのなわばりなのです。そのコース内にほかのトンボが侵入してきたときの反応や侵入してきたトンボが雌のギンヤンマのとき、どんな行動をとるのか調べてみましょう。トンボの産卵には、いろいろなタイプがあります。単独で産卵するもの、雄が保護しながら雌が産卵するもの、連結したまま産卵するものなどです。ギンヤンマは、ヤンマの中でただ1種、雄と雌が連結して産卵(単独産卵もします)する種類です。


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