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クサソテツ・イヌガンソク
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−食べて良し、眺めてよしのシダである。−(10月)
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春のクサソテツの芽吹きは、バイオリンの頭がぐるぐる内側に巻き込んだ形そっくりである。芽吹き時のすっきりした形が見る人の姿勢を正し、すかっとした気持ちをいだかせてくれる。
最近では、神戸の市街地に植栽されているのをときどき見かけることがある。もともと、有馬付近には自生地があったのか、今でも見かけるが、このシダは比較的寒い地方に多く、自生地では大群落をつくることが多い。庭があれば植えておきたいシダの一つである。
クサソテツの根茎は、地中を長くのびるランナーを出す。葉は、そのさきに集まって出る。高さは1m,以上の大きさになる。葉柄は短く、基部に淡褐色の鱗片がつく。葉面は倒皮針形で羽片は深く切れ込む。
羽片は非常に多く、密に並び、中部が一番幅広く、上・下部になるにしたがって羽片は小さくなる。下部羽片はしだいに小さくなり、下の方ではその痕跡を残すだけとなる。葉は草質であざやかな緑色である。
秋になると実葉が出てくる。裸葉に比べると小さく、高さ40−50cmである。はじめは緑色であるが、後に褐色に変わる。羽片は裏側へ包みこんだ筒状になり、中脈に近く胞子のう群が並んでいる。
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クサソテツと同じように、葉の縁が折れ返って胞子のう群を包むシダは多く、シシガシラ・コウヤワラビ・イヌガソソクがある。
コウヤワラビは、六甲山地周辺にはみられないが、六甲山地に多いシダにイヌガンソクがある。イヌガンソクは花崗岩の小石・砂の堆積した谷の林の下に多く生え、1m以上にもなる大形のシダである。イヌガンソクは、クサソテツと同じように夏から秋にかけて、実葉を出すが、その羽片が同じ方向をむき、いかにも空を飛ぶガン(雁)の足のようにみえる。その名の上では、雁足の本家はクサソテツであるが、イヌガンソクの実葉の方が雁の足によく似ている。
春には、塊状の根茎から太いゼンマイ型の芽を出し、やがて大きく葉を広げる。葉柄の基部には褐色の大形の鱗片を多数つける。裸葉は洋紙質に近い草質で、全形は楕円状で一回羽状複葉で深裂する。羽片は横に開いて10〜20数対ある。下部はほば同じ大きさで、クサソテツのように小さくなることはないが、上部羽片は急に小さくなり、三角状の頂羽片となっている。
雁の足のような実葉ほ、裸葉よりずっと小さく、10〜20対の線形の羽片が集まっている。胞子のう群はクサソテツと同じく、羽片のふちが内側に巻きこんで包まれているが、クサソテツと違って包膜がなく、胞子は葉緑体を持ち、胞子から発芽した前葉体には毛が生えている。
秋も終わりのころになると、裸葉は枯れるが、実葉は直立したままで、枯れずに春まで残っている。したがって、いつまでぐさの名がある。胞子は冬の間に散り、翌年の6月頃には配偶体、8月頃には胞子体が形成されることがわかってきている。
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特別な包膜状のもの
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- (1) 擬包膜・・・・・・
- 葉の縁が裏面に折れ曲がって、その中に胞子のうをつつみ・包膜の役目をしているものである。これは本当の包膜ではないので擬包摸という。
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- 葉の縁の一部が折れ曲がり、その内側に胞子のう群ができる。折れ曲がりの部分には脈があり擬包膜である。
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- (2)側糸・・・・・・
ノキシノブ・ヒトツバなどのように包膜がなく・胞子のうと混って側糸と呼ばれる長い毛や糸のようなものがあって、胞子を保護している。ノキシノブ属・マメヅタ属・クリハラン属にある。
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