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ホラシノブ
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−洞穴や崖っぷちで見事に紅葉するシダである。−(11月)
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ホラシノブは、六甲山地の低山の斜面の乾燥地に生えるシダで、神戸の裏山を象徴するシダの一つである。
このホラシノブは暖かくて、日のよく当たる凹地の洞になるようなところに多く生え、シノブ状の葉をしているので、その名がついた。
根茎は、短くはい、褐色の光沢ある細い鱗片をつけている。葉は接近して出るので群がり、普通は30−70cmくらいの長さであるが、日陰に生えるものでは1m以上になる。
葉柄は鱗片がつかず、すべすべしていてかたく、赤茶色をしている。葉面は皮針形ないし長卵形、やや厚くかたい。三〜四回羽状に細かく分かれている。
羽片は三角状皮針形で基部がもっとも広いが、小羽片ないし裂片は狭い倒くさび形をしている。
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胞子のう群は各裂片の裏面の先端につめのような形になってつく。包膜は半円形でほとんど縁まで達している。胞子は豆形で表面にはほとんど突起がない。
ホラシノブは、シダとしては珍しく、秋から冬にかけて紅葉をする。特に、日光のよく当たるところのものほどその紅葉はみごとで、しばしば見とれさせられる。寒さも厳しい冬になると、葉は黒紫色に変わり、もう見られるものではなくなる。
しかし、そのころ、根茎にはすでにまっ赤な、小さなぜんまい形の新芽が春の来るのを待っていて、土を少し払いのけてその姿を見ると、このホラシノブの美しさ、たくましさに心が打たれる。
六甲山地の南面には、かなり広く分布しているが、特に須磨浦や、住吉川・芦屋川流域に多い。裏六甲で探すとなるとかなり歩かなければ見つからない。
兵庫県シダ植物分布図作成のもとになる基準標本づくりのために兵庫県下各地を歩いていても、兵庫県中部・北部の山地ではなかなか見つけることができなかった。
標本にもとづいて、六甲山地のホラシノブの分布を見てみよう。
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