新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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2.ホソミイトトンボ Aciagrion migratum
写真2-3.ホソミイトトンボ越冬型.北区山田町.1991.4.16. 連結植物組織内産卵


分布:記録は北区道場町,有野町,八多町,淡河町,山田町,山の街,西区玉津町,伊川谷町,押部谷町,櫨谷町,垂水区名谷町,須磨区多井畑,長田区一里山町,東灘区本山町,向洋町など神戸全域にあります.

生態:本種は夏から秋にかけて羽化し,成虫で冬を越すという特異な習性を持っています.越冬した成虫は4月中旬から水辺に現れ,繁殖活動をおこないます.しかし一方で,初夏に羽化して繁殖活動をおこなうという生活史をもったものがあり,これを「夏期型」,冬を越すものを「越冬型」といって区別することがあります.これらの生活史がどのようになっているかはまだ解明されていません.本種は台湾にも分布していますが,地元の解説書には成虫が越冬するとは書かれていません.連結植物組織内産卵をおこないます.

形態:越冬型は翌年の春までかっ色で,写真のような美しい水色になるのは春になってからです.腹長は,越冬型28〜31mm,夏期型24〜25mmで,からだの大きさの割に腹部が細長いイトトンボです.クロイトトンボとは第1側縫線上部に黒条がないことで,アオモンイトトンボとは腹部第8,9節全体,および第10節の大部分が青色をしていることで区別できます.通常,眼後紋後頭条がつながっていることが本種の特徴ですが,一部そうなっていないものがあります.

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