新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
  前ページへ 目次へ 次ページへ
4.ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum
写真2-5.ベニイトトンボ.垂水区美山台.1991.6.12. オスの静止.


分布:本種は兵庫県下では神戸とその近辺にしか生息していません.神戸では須磨区,垂水区,西区,そして1例だけ北川弘美氏が北区でみつけています.記録は,北区山田町,西区櫨谷町,伊川谷町,垂水区名谷町,美山台,塩屋台,須磨区多井畑などです.神戸周辺では明石公園でもみつかっています.

これらの記録地は,平地,または丘陵地の,水生植物の茂った,どちらかといえば古いため池です.これらの中には,垂水区にある池のように,住宅街の中に取り残されているような池が多くふくまれています.このような池はいずれはなくなっていくでしょうから,本種の生息地は今後数が少なくなっていくことが予想されます.現に,本四道路の前田(名谷)ジャンクション建設で,名谷町東名の池はなくなりました.兵庫県の中ではほとんど神戸だけというトンボですから,なんとか生き残ってほしいものです.

生態:6月中旬ころ羽化し,10月までみられます.連結植物組織内産卵をします.

形態:腹長27〜33mm.独特の色彩から,みまちがうことはありません.羽化直後のメスはキイトトンボと色がにていることがあります.

前ページへ 目次へ 次ページへ