新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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7.クロイトトンボ Cercion calamorum calamorum
写真2-10. クロイトトンボ.西区櫨谷町.1989.9.9. まもなく成熟するオス.


分布:神戸では平野部から丘陵地帯,さらに六甲山の池沼にも生息しており,ほぼ全市的にみられる種です.記録は北区道場町,有馬町,有野町,淡河町,山田町,山の街,西区岩岡町,神出町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,伊川谷町,垂水区名谷町,美山台,塩屋台,須磨区多井畑,妙法寺町,須磨寺,友が丘,長田区鹿松町,中央区加納町,灘区摩耶山町,六甲山町,東灘区岡本・住吉などがあります.

生態:4月下旬から出現し,10月の初旬にはすがたがみえなくなるようです.その間ほぼとぎれることなく成虫の活動をみることができます.オスは水面に浮かぶ葉に好んで止まり,水面すれすれのところをすばやく飛びまわっています.産卵は連結した状態で昼前後におこなわれるのがふつうですが,ときには単独でもおこないます.潜水産卵も観察されます.六甲山の池では平野部より1か月ほどおくれて羽化します.

形態:腹長21〜29mm.オスは成熟するとからだに青白い粉を吹くようになってもようがはっきりしなくなるので他種と区別できます.クロイトトンボのなかまはどれもよくにていますが,同定のポイントは眼後紋が小さな点であること,後頭条がないこと,そして肩縫線上の黒条に淡色部がないことです(写真2-15).

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