新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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8.セスジイトトンボ Cercion hieroglyphicum
写真2-12.セスジイトトンボ.北区道場町.1990.5.30. 武庫川畔で交尾するペア.


分布:西区から北区にかけての河川,およびその周辺に広がる田園地帯に広く分布しています.西区の田園地帯では,丘陵部のため池には数が少なく,平野部の,コカナダモなどの沈水植物のある池にはあふれるほどの個体数がみられます.また明石川水系,加古川水系,武庫川水系の各河川でもそのすがたを観察することができます.記録は,北区道場町,淡河町,山田町,山の街,西区岩岡町,神出町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,垂水区東垂水町,須磨区須磨寺,多井畑などがあります.

生態:流水にも止水にも生息しているイトトンボです.成虫は5月に入ってからみられるようになり,10月ころまでそのすがたを観察できます.秋に現れる個体はからだがやや小さく感じられますが,実際にそれをたしかめる調査はされていません.朝は池のまわりの草むらに集まっていて,気温が高くなってくると水面に出て,交尾,産卵などの繁殖活動をはじめます.ふつう,コカナダモなどの植物組織内に連結産卵をしています.

形態:腹長21〜29mm.同定のポイントは,眼後紋が三角おむすび状で大きいこと,後頭条があること,肩縫線上の黒条に淡色部があることです(写真2-15).

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