新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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10.ムスジイトトンボ Cercion sexlineatum
写真2-14.ムスジイトトンボ.西区神出町 1997.7.19. メスの静止.


分布:本種は神戸ではかなり限られた場所にしか生息していないトンボで,個体数もそう多くはありません.市内では,おもに西区から垂水区にかけての平野のため池で,セスジイトトンボやクロイトトンボと混じって少数がみつかることが多いようです.記録は,西区神出町,玉津町,櫨谷町,垂水区美山台,東灘区向洋町などです.

生態:多産した垂水区美山台の池の観察では,成虫は6月に入ると羽化をはじめます.5月中は,幼虫はたくさんとれますが成虫はみられません.記録では10月下旬まで成虫のすがたを観察することができます.連結植物組織内産卵がふつうです.

形態:腹長21〜25mm.同定のポイントは,眼後紋が細いスジ状であること,後頭条がないこと,肩縫線の黒条内に淡色部があることです(写真2-15).


写真2-15.
クロイトトンボ属4種の@眼後紋,A後頭条,B肩縫線上の黒条のちがい.(a) クロイトトンボ,(b)ムスジイトトンボ,(c)オオイトトンボ,(d)セスジイトトンボ,(左) オス,(右)メス.
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