分布:神戸の各地でふつうにみられます.記録は北区道場町,有馬町,淡河町,山田町,山の街,南五葉,西区神出町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,伊川谷町,垂水区美山台,潮見が丘,須磨区菅ノ台,多井畑,横尾,妙法寺町,長田区鹿松町,一里山町,東灘区向洋町などがあります.
生態:須磨区多井畑での観察によると,5月下旬から6月上旬にかけて羽化し,羽化した成虫は近くの林の下草のなかへ移動します.9月になると池にもどってきて生殖活動をはじめます.卵で冬を越しよく年春にふ化,幼虫は1か月半ほどで成長します.
形態:腹長26〜34mm.オオアオイトトンボ,コバネアオイトトンボとよくにています.胸の側面の金属緑色の部分の広がり方で区別がつきます.またオスは尾部付属器でもみわけられます.アオイトトンボのオスはさらに,成熟すると胸部の淡黄色部全体が黒化してから白い粉をふいたようになり,また腹部第9,10節も同じように粉をふくので他の種と区別できます.
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