新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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19.ハグロトンボ Calopteryx atrata
写真2-26.ハグロトンボ.西区押部谷町.1996.9.3. 単独植物組織内産卵


分布:市内の河川にもっともふつうにみられるカワトンボです.記録は,河川名まで記すと,北区道場町(船坂川・波豆川・武庫川・有野川),有野町(有野川),有馬町(有馬川),大沢町,淡河町(鳴川・淡河川),山田町(山田川・天王川・明石川)・神田川),西区池上(伊川),平野町(明石川),押部谷町(明石川・木見川),高塚台,玉津町(櫨谷川),伊川谷町(伊川),垂水区名谷町(福田川),須磨区白川台(伊川),長田区花山町(刈藻川),灘区六甲山町(生田川)などがあります.しかし1960年代には市街地の河川にもふつうにみられ,田園地帯ではあふれんばかりに群れ飛んでいた本種も,最近の河川改修のスピードにはついていけず,各地でそのすがたが消えつつあります.

生態:5月中には羽化をはじめているようで,市内の記録では9月までのものがあります.羽化した成虫は川からそうはなれていない林の中などの薄暗いところに集まってきますが,ときには,付近に川のないようなところにも現れますので,結構移動するようです.また用水路などの小さな流れにも成虫や幼虫は生息しています.植物の組織に産卵をするので,河川改修でヨシなどの植物がきれいに刈り取られるとすがたを消します.

形態:腹長40〜52mm.オハグロトンボともいわれるくらいで,翅がオス,メスとも真っ黒なので,すぐにわかります.

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