新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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26.ヤマサナエ Asiagomphus melaenops
写真2-36.ヤマサナエ.北区道場町.1991.6.28. オスの静止.


分布:市内の各河川の上流から中流にかけて生息しています.記録は,北区道場町,大沢町,有野町,淡河町,山田町,西区押部谷町,櫨谷町,伊川谷町,須磨区多井畑,中央区葺合町,灘区六甲山町などがあります.

生態:淡河川の観察では,5月の初旬に羽化しはじめるようです.羽化は5月いっぱい続き,その後7月の中旬まで成虫をみることができます.幼虫は川の砂や泥の底にもぐって生活しています.淡河川ではキイロサナエと混生していますが,上流にいくほど本種のほうが多くなるようです.また支流にはいると本種がだんぜん多くなります.生田川や住吉川では,流れのよどんだ部分に幼虫がみつかります.未熟な成虫は付近の林の樹上で生活をしていてあまりすがたをみることがありません.成熟するとオスは水辺へもどって,流れのほとりの木の葉や石の上に止まってメスをまつようになります.産卵は,ホバリングしながら卵を生殖弁から排出し,その後打水して放卵します.

形態:腹長44〜48mm.キイロサナエとよくにていますが,オスは尾部の下付属器の長さが上付属器とほぼ同じことで,メスは産卵の器官である生殖弁が下の方に突き出ていないことで区別できます(写真2-38).

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