新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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34.ヒメクロサナエ Lanthus fujiacus
写真2-46.ヒメクロサナエ.京都府京都市.1996.6.1. 未熟なオスの静止.(近藤祥子氏撮影).


分布:北区有馬町で1996年に1頭の幼虫が採集されたのが唯一の記録です.兵庫県下では,各地の上流から山間の渓流域にかけてふつうにみられるサナエトンボで,決してめずらしいものではありません.とくに幼虫は砂のたまっているところをすくうとよくとれます.六甲山にこれほどみつかりにくいのがむしろふしぎなくらいです.これはムカシトンボにもいえることですが,六甲山の何か特別な歴史を反映しているように筆者は感じています.トンボに興味あるみなさんには,ぜひ市内でみつけてほしいトンボです.幼虫がみつかっているので,数は少ないですが土着していると考えられます.

生態:神戸ではまったく知見がありません.近畿地方では5月を中心に4月中旬から7月下旬にかけて成虫の記録があります.オスは流れのほとりの樹木の葉上でメスを待っています.産卵は源流域のうすぐらいところで,岸辺の石などに止まって腹端を水につける,静止接水産卵をするといわれています.

形態:腹長27〜32mm.胸側に太い黒条が1本あり,実物を一度確認できれば,あと他種とまちがうことはありません.

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