新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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43.アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma
写真2-56. アオヤンマ.西区櫨谷町.1994.6.25. オスの羽化.(大嶋範行氏撮影).


分布:平地のヨシが広く生い茂った池に生息しています.住宅街にに取り残されたような池にも生き残っていることがあります.川原に生えているヨシの茂みの中を成虫が飛ぶのをみることもときどきあります.記録は北区道場町,八多町,淡河町,西区岩岡町,神出町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,垂水区名谷町,塩屋台,美山台,須磨区多井畑などがあります.

 密生したヨシガマがあることが本種の生息条件ですので,ため池の改修などですがたが消えます.市街地に取り残されたような池に多かったのは,かんがいに利用されることがなくなり,放置されてヨシガマが生え放題になったからです.こういう池はやがてなくなっていくでしょうから,本種の将来は決して明るいとはいえません.

生態:5月の下旬ころに羽化をはじめ8月中に成虫が見られなくなります.個体数は6月下旬がいちばん多いようです.晴れた日の午前8時ころには,ヨシ原の上を多数が飛び交い摂食をします.10時ころになると次第にヨシ原の中へ沈むようにもぐり込んでいきます.そしてオスは密生するヨシのすき間を縫うようにして飛び,メスをさがします.夕方にはふたたび広い範囲を飛んで摂食し,樹林の方へすがたを消していきます.メスは単独で,水面より高い位置の,ヨシなどの茎の中に卵を産みつけます.

形態:腹長45〜51mm.胸部や腹部の側面が淡いコバルト色で腹部がずん胴なので,他種と見まちがうことはありません.

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