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| 46.ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera |
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| 写真2-59.ヤブヤンマ.大阪府堺市.1990.9.8. 土中への産卵.(近藤祥子氏撮影) |
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分布:平地から低山地までの谷筋にみられます.記録は,北区道場町,山田町,山の街,西区伊川谷町,櫨谷町,押部谷町,垂水区名谷町,須磨区多井畑,妙法寺町,車,須磨浦公園,長田区鹿松町,中央区諏訪山町,東灘区御影山手,岡本,本山町などです.地名ははっきりしませんが,他に六甲山というのがあります.
生態:梅雨が明ける前には羽化し終わっていて,7月はじめころからすがたをみかけるようになりますが,このトンボは昼間はほとんどみられません.夏の夕方のたそがれ時や明け方に,水田があり,ため池があり,まわりを雑木林で囲まれた細長い谷すじに入っていくとそのすがたをみることができます.夕方はおもに高いところを広い範囲にわたっていき来してエサの小昆虫をとっているだけのようですが,明け方は池の上を低く旋回して飛んだり,腹部をやや高くした前かがみの姿勢でホバリングするように飛んだりします.これはメスをさがす行動のようにみえます.幼虫は樹林で囲まれた暗いため池や,林の中のわき水でできたわずか1m2くらいの小さな水たまりにもみつかります.ただ市内では,同じ池や水たまりに毎年みつかるとは限らないので,あちこち放浪するように産卵場所を変えているのかもしれません.
形態:腹長56〜62mm.採集した個体は標本写真と慎重にくらべればまちがうことはありません.夕方上空を飛んでいる個体も,ギンヤンマにくらべると腹の部分が長いので,慣れればみわけられるようになります.
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