新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
  前ページへ 目次へ 次ページへ
72.ナツアカネ Sympetrum darwinianum
写真2-87.ナツアカネ.北区山田町.1996.9.22. 稲穂の上で連結打空産卵するペア.


分布:神戸全域でみられますが谷戸の水田などの丘陵地の周辺に多いようです.北区道場町,大沢町,長尾町,有馬町,有野町,大池,淡河町,山田町,西区神出町,平野町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,伊川谷町,美賀多台,糀台,垂水区名谷町,平磯,須磨区多井畑,中央区葺合町,灘区六甲山町,東灘区岡本,本山町などの記録があります.

生態:6月中に市内で成虫の記録はなく,羽化は7月に入ってから始まるようです.羽化した個体は山すそから中腹で過ごしており,アキアカネのように高い山にのぼることはあまりないようです.9月中旬のよく晴れた日の午前中には,無数のタンデムになった個体が,金色に色づいた稲穂の上で体をわずかに上下させながら停止飛翔して連結打空産卵をしています.オスはメスを水田やその周辺でみつけているようで,産卵ショウが始まるころには,稲の上を飛びまわる交尾個体が多くみられます.産卵が終わると,タンデムを解き,メスは一気に空高く舞い上がってオスを振り払い,林の方へ飛びさります.

形態:アキアカネより体が一まわり小さく,第一側縫線上の黒条が下から3分の2程度のところで断ち切れていて,オスは頭部もふくめ全身がまっ赤になります.

前ページへ 目次へ 次ページへ