新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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74.マイコアカネ Sympetrum kunckeli
写真2-89.マイコアカネ.西区押部谷町.1997.10.7. オスの静止.


分布:神戸では,平地から丘陵地にかけてのため池でみつかります.池の岸の部分が湿地状になったところや,池全体が湿地化しつつあるようなところにはとくに個体数が多いようです.記録は,北区道場町,山田町,山の街,西区平野町,神出町,押部谷町,玉津町,櫨谷町,垂水区美山台,多聞町,舞子墓地公園,須磨区多井畑,妙法寺町,長田区鹿松町,東灘区向洋町などがあります.最後の向洋町(六甲アイランド)の記録は,地元の近藤祥子氏が1991年9月15日に,緑地帯に止まっているものを記録したものですが,本種の移動性について,興味ある示唆を与えてくれる記録です.

生態:押部谷町の池での観察によれば,7月中旬から羽化が始まり,もっとも遅い羽化は9月11日に観察しています.羽化した個体は池の近くの草原で過ごします.このとき,雑木林のある暗いところより,むしろ開けた明るいところを好むように感じます.9月に入ると生殖活動が始まります.連結打水産卵をおこないます.

形態:腹長18〜25mm.オスは成熟すると顔面が青白い色になり,このことから舞妓アカネとよばれています.オス,メスとも,胸の側面の黒い模様が独特で,標本写真と比べればまずまちがうことはありません.

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