新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
  前ページへ 目次へ 次ページへ
75.ヒメアカネ Sympetrum parvulum
写真2-90.ヒメアカネ.須磨区多井畑.1989.9.15. 腹部挙上姿勢(ふくぶきょじょうしせい)で静止するオス.


分布:湿地性の種で,神戸では各地の湿原や,ため池の周辺の湿地状の部分,あるいは休耕湿田などでみられます.記録は,北区道場町,有馬町,有野町,淡河町,筑紫が丘,山田町,西区神出町,押部谷町,櫨谷町,垂水区多聞町,須磨区多井畑,妙法寺町,長田区鹿松町,一里山町,中央区葺合町,灘区六甲山町,東灘区本山町などがありますが,多産するところは道場町や本山町など少数しかありません.

生態:神戸では7月に入ってから羽化が始まるようです.岩崎正道氏は道場町で10月3日にも羽化を観察したことを記録しています.羽化した個体はその場所からあまり遠く離れないようで,近くの草地などでみられます.本種成虫の行動については上田哲行博士の研究を第3章に詳しく引用しました.成虫は11月ころまでみられます.状況に応じて連結打水(打泥)産卵,またはオスに警護されながら単独で打水(打泥)産卵します.

形態:腹長17〜24mm.成熟すると顔面が白くなります.マユタテアカネとにていますが,顔面には眉状(まゆじょう)の斑点がないことで区別できます.

前ページへ 目次へ 次ページへ