新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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■飛来種


写真2-103.西表島産のオオギンヤンマ(田端修氏採集).
52.オオギンヤンマ Anax guttatus

 1992年8月22日,西区櫨谷町松本の池でオスが飛翔するのを目撃しました5).至近距離でみたのと,複数の観察者で確認しあったので誤認の可能性はまずないといえます.その後,再三この池を訪れ,同28日にもう一度目撃,確認しました.標本がないのですが,筆者の責任で神戸の記録種としてここにあげておきたいと思います.


写真2-104.西区玉津町水谷で採集されたメス.
70.タイリクアキアカネ
 Sympetrum depressiusculum


 1991年10月15日,西区玉津町水谷の丘陵地の草原で,ササの葉に止まっているメスを1頭採集しました.この種は大陸から季節風などにのって日本に飛来すると考えられています.ふつう日本海側で記録されることが多いのですが,この年は飛来個体数が多く,瀬戸内側でも,明石や高砂でたくさん記録されました.


写真2-105.南大東島産のオス
86.アメイロトンボ Tholymis tillarga

 小林嗣夫氏が,木村春彦氏が須磨区多井畑で1頭採集したことを記載しています.日付はありません.また朝比奈正二郎博士は,宝塚昆虫館所蔵の芝川又之助氏による『六甲』採集のものを引用していますが,日浦勇氏が1966年にまとめた『宝塚昆虫館に所蔵されるトンボ標本』の中にはこれが欠落していて,その行方は不明になっています.


写真2-106.須磨区多井畑で採集されたメス.
88.ハネビロトンボ
 Tramea virginia
    
/=Trapezostigma virginia

 本種は四国・九州南部以南でしか幼虫が冬を越せません.筆者は,1991年9月10日に,まだ新鮮なメスを須磨区多井畑で採集したことがあります.また松本健嗣氏は,1969,70年の夏,北区山田町下谷上,西区櫨谷町福谷の各地で計7頭のオスを採集しています.さらに1992年8月15日に,東灘区の横ノ池で確認されています(近藤祥子氏私信).


※改訂註:1998年にメガネサナエが発見され,神戸市のトンボは全部で90種類になっています.


写真2-107.滋賀県高島郡琵琶湖.
90.メガネサナエ Stylurus oculatus

 1998年7月18日に,須磨海岸を飛んだりとまったりしている個体を山本氏親子が採集されました.後にも先にも記録はこの一例だけです.
 このトンボは琵琶湖などに多産します.


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