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■ゴヨウツツジ
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10.ゴヨウツツジ
ゴヨウツツジは、その名前が示すように、5枚の葉が枝の先端にかさをひろげたようについているのが特徴である。
ゴヨウツツジは、シロヤシオ・マツハダなどの別名で呼ばれることもある。
シロヤシオの名は、近いなかまのムラサキヤシオの花が紫色の染汁に漬けて深く染めあげたような見事な色であることから名づけられたのと似た理由でつけられたものである。ヤシオは八潮と書き、何回も染めることを指す古い言葉である。マツハダは、このツツジが老木になると樹皮がマツに似てくるのでつけられた名である。
この木はツツジとしては大型で、ふつう4〜6メートルにもなり、幹も太い。成長するにしたがい、樹皮がマツのように亀甲状に裂ける。
葉は枝の先端に、輪生状に5枚つく。葉の形は卵形であるが、中ほどの幅がやや広くなり、菱形状でもある。葉の先端は鈍頭で、基部はくさび形になっている。葉の表面には細かな毛が密生し、裏面は白い毛が密生する。葉のへりに生えている密毛はよく目立つ。
花は白く、5枚の葉の中心から1、2個つき、横または斜め上向きに咲く。花びらは5つに中裂しており、上面の花びらには緑色の斑点が多い。5〜6月にかけて咲く。おしべは10本で下部に白毛がある。めしべはおしべより長く、無毛または下部に白毛がある。刮ハは長楕円形で、種子は褐色である。
六甲山でほ、裏六甲の尾根筋から山頂部にかけて自生しており、ヤマツツジ・ベニドウダンとならんで、六甲山頂をいろどる代表的なツツジの一種である。とくにこの花の白さは、雪白色とかシロヤシオといわれるように清楚な感じをあたえる色調で、その美しさはたとえようがなく、秋には見事に紅葉する。最近、山頂部の雑木林が開発にともなって伐採され、ゴヨウツツジも減少しつつあるのは残念である。
ゴヨウツツジは、東北地方から近畿地方にかけて本州の太平洋側や四国に分布する。栃木県の県花でもある。
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