植物の標本づくり

 ビオトープの生き物の中で,水生植物はもっとも数が多く,また種類も多いでしょう.さらに水生植物は時間とともに消えていくものがあります.こういった水生植物の名前を調べたり,また記録を残したりするためには,デジタル写真とともに,標本をつくっておくことをおすすめします.

 植物であれば,生き物を殺すという感覚からはだいぶん遠くなりますので,そういう意味でもあつかいやすいと言えるでしょう.

 植物標本づくりといっても,決して難しいわけではなく,おし花の感覚でつくることができます.電話帳や雑誌を使う簡単な方法と,道具を自作してつくる方法を紹介します.道具をつくる方の方法は,ダンボール紙を使うのですが,ダンボール紙にあるすき間が,空気の入れかえに役立ち,スムーズにかわきます.できればまとめてたくさんつくっておくとよいでしょう.毎年使えます.これら両方の方法は,後半の台紙にはる部分は同じ操作になります.

 ここで紹介するのは陸上植物の標本をつくる方法ですが,水生植物でも使えます.



1.はさんで乾燥させる

■雑誌・電話帳にはさむ方法
  1. 花・葉だけや小さな植物体のときは,いらなくなった雑誌や,電話帳にじかに植物をはさんでいきます.
  2. 植物をはさんだ雑誌の上におもしになる重たい本などをのせます.
  3. そのまま植物が乾燥するまで,しっけのない風通しのよいところに置いておきます.
■新聞紙(全紙の1/4の大きさ)にはさむ方法
  1. 新聞紙一枚を四つ折りにしたサイズにダンボール紙を切ります.ダンボールは空き箱をばらしたものでじゅうぶんです.同じものをできるだけたくさんつくります.
  2. 新聞紙を四つ折りにして間に植物をはさみます.せたけの高い植物は,茎を二度,三度折ってもいいので,四つ折りの新聞紙の大きさにおさまるようにします.
  3. 植物をはさんだ新聞紙とダンボールを交互に重ね,一番上に重たい本などのせて押さえつけます.
  4. そのまま植物が乾燥するまで,しっけのない風通しのよいところに置いておきます.
準備するもの
ダンボールを四つ折り
サイズに切ったもの
新聞紙四つ折り
おもしになる本など
乾燥させる
新聞紙の間に植物をはさみ
それをダンボールの間にはさみ
一番上におもしをのせ
風通しのよいところで乾燥させる

四つ折りとは,新聞(全紙)を二回折ったものです...........


2.標本を台紙にとめる

 乾いて平たくなった標本を台紙にはります.台紙はケント紙を使うのが普通の方法ですが,ラミネート加工をほどこすおもしろい方法があります.

■ケント紙の台紙にはる
  1. 紙テープにのりをつけて,茎や葉を台紙に固定します.茎など厚みのある部分は,茎を巻くようにテープを貼ります.
  2. ラベルを書いて,台紙の右下にはります.
■ラミネート加工をほどこす(標本の厚さが1mmくらいのとき)

  1. 台紙を用いず,ラミネートフィルムに直接標本とラベルをならべます.
  2. ラミネート加工を行います.
 この方法ですと,小さな標本を一度にラミネート加工して,後で切れますので,一度にたくさん作ることができます.


ラベルの例

標本の例(ケント紙利用) 標本の例(ラミネート加工)

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