神戸の自然シリーズ14 神戸の水生植物
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ハスの花

49.ハス

 食用にされる水生植物では最も親しまれているのがレンコン、すなわちハスの地下茎であろう。また、観賞用や仏事の供花に利用され、その大きな美しい花とともに古くより人の生活にかかわっている。     、
 日本各地で栽培されていて、この地方でもヒシに次いで広く生育している。かつて、ハス池とよぶ池はいたるところにあり、レンコン栽培もさかんであったが、近年はレンコン栽培のための池はほとんどなくなり、自生状態となって放置されている。
 古く中国より渡来し、日本には自生していなかったといわれてきたが、中生代白亜紀末の地層から化石が発見されたことなどから、かつて日本にも自生種があつたことは確実であるとされている。
 花は神戸市西区付近には淡紅色のものが多く、明石市西部から西には白花がよく見られた。花の中央の花床は開花後大きくなって、蜂の巣状に穴があり、中に種子ができる。種子は生食でき、特有の香りと甘みがあり、子供のころにはよく食べたものであった。生食するときは白い子葉の部分と緑の幼芽の部分を見分け、子葉部分を食べないと幼芽部分はにがみが強いのでうまくない。

〈次ページへ続く〉

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