神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
  前ページへ 目次へ 次ページへ


(箕谷)

14.イヌガラシ

アブラナ科
4〜7月

 田のあぜや道ばた、庭先などでよく見かける草で、アスファルト道路のわれ目や石垣の聞からも顔を出している。

 アブラナに似ており、黄色い十字形花で花びらが4枚ある。おしべが6本、太くて短いめしべが1本ある。

 葉は無毛で細長くて両端がとがり、基部は狭まって葉柄状になって小さい耳状に茎を抱く。葉のふちに荒いきょ歯があるもの、下半分が深く切れこむものなど変化に富む。茎にも毛がなくよく枝分かれしている。

 果実は細長い円柱形で16〜20ミリあり弓形に曲がっている。種子はだ円形で、実の中に2列に並び、熟すと果皮が2つに裂けて種子を散らす。

 スカシタゴボウやコイヌガラシによく似ているが、スカシタゴボウは葉の切れこみが深く果実は5〜7ミリで短い。コイヌガラシは、葉が小さく、果実には柄がなく、葉の基部に1個ずつつくので区別できる。

 食用に適さないカラシナの意味で名づけられた。

(箕谷・1/3)

前ページへ 目次へ 次ページへ