神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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33.ムラサキケマン

ケシ科
4〜6月
ヨーロッパ

 山のふもとややぶかげに生える草で、赤紫色の花穂や茎が直立し、よく目につく。花は筒形をし、長さは13〜20ミリもある。前の方は唇形に開き、後ろの方は袋状につき出ている。茎の先に穂状にたくさんつく。

 葉は羽状で切れこみが多く、長い柄をもっている。茎は水気が多く軟かい。果実は長細く、両端はとがっている。熟すと自動的に黒い光沢のある種子をはじきとばす。この種子は、種枕という白い付属物がついていて、これをアリが好んで食べるので種子はアリによっても運ばれ広がっていく。

 花が紫色のケマンという意味でケマンというのは、花がたくさんつり下がったようすが、仏だんの飾り(けまん)に似ているところからつけられた。花が黄色いのをキケマンという。この花は、海岸に多く咲く。
(再度谷)
(再度谷・1/5)

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