神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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(六甲山・1/5)
58.ササユリ

ユリ科 6〜7月

 日かげの山道で、清楚なたたずまいをみせ、あたりは、甘い香りにつつまれている。

 花は、横向きにろうと状鐘形をし、花びら(内花被)が3枚と、花びらと同様にのびたがく(外花被)3枚とでできている。純白色、またはうすいピンク色である。繊細な茎の上に、名のもとになった笹に似た葉をつける。地下にりん茎があり、りん茎をつくっているりん葉は、先がとがっている。果実は、倒卵形をしている。種子は、よく発芽するが、美しさにひかれて、山でりん茎ごとひきぬいて持ち帰り育てようとしても、ビールス病にかかりやすく、栽培しにくい。自然の中にそっとおいておく方が、いつまでもその美しさに接することができる。早朝や夕方によく香る。むやみに掘りかえさないようにしたいものである。

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