神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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73.ノミノフスマ


ナデシコ科 4〜8月

 田のあぜや畑でよく見かける草で小さな白い花がたくさんかたまって咲く様子は、とてもかわいい。花はまばらにつき、花びらは5枚でそれぞれが基部近くまで深く裂けているので、ハコベと同じように10枚の花びらに見える。おしべが5〜7本、めしべが1本、子房は球形で3つの花柱がある。

 葉は淡い緑色で、柄がなく、茎はよく枝分かれする。果実は熟すと先が6つに裂け、鈍突起のある先がくぼんだ球形の種子を吐く。この草によく似たものにノミノツヅリがある。これは、だ円形の花びらが5枚で、先が2つに裂けていないのでノミノフスマと区別できる。ツヅリはノミの着物を表わし、蚤の衾(のみのふすま)は、その小さな花のようすをノミの夜具にたとえてついた名である。

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