神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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77.ドクダミ

ドタグミ科
6〜7月

 木陰や庭の湿地によく見かける草である。

 茎先のまっ白な花びらと黄色の穂がよくマッチしている。摘みとってみると、あたりに異様なにおいがたちこめる。1度さわると2度とさわる気がしない花である。

 4枚の花びらのように見えるのは総苞(3つ以上のが輪のようについているもの)である。花は黄色い部分で、花弁がなく両性である。3本のおしべと1本のめしべからなる花が多数集まって穂状になる。めしべの頭は3つに分かれているおしべ、めしべとも機能を果たさず、種子をつくりにくい。できても、種子からの発芽はみられない。しかし、地下茎が白く、横にはい、繁殖力が抜群に強い。茎は汚紫色を帯びる。

 葉をもみ、その汁をはれものにはると毒を吸い出す。ドタグミの名の由来は、「毒をためる」という意味からつけられたと言われている。解毒効果にすぐれ、ジュウヤク(十(重)薬)と呼ばれている草である。

(六甲山)

(六甲山・1/10)

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