神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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(箕谷)
80.セリ

セリ科
7〜8月

 田の中や溝のふちに普通に群生するあぎやかな緑色の草である。葉にかおりがあり、春の七草としてもよく知られている。とくに初春のセリは、やわらかくてかおりも高い。食用となる野草の中でこれほど重宝がられるものはない。小さくて白い花をびっしりかさのようにつける。花びらは5枚で内側に曲がり、おしベ5本、めしべ(下位子房)1本。葉は、ふちにたくさんのぎざぎぎのついた小葉複葉)からなる。茎(はい枝)は、湿地の上をはうように広がってふえる。

 種子は小さくてだ円形で、はい枝と種子で繁殖する。新芽が競い合うようにたくさん出るようすからセリと名づけられた。セリは、たくさんの白いひげ根で細長い地下茎を出すが、ドクゼリは、セリより大形の上、地下にタケノコのような緑色の太い地下茎があるので区別できる。ドクゼリは食べられない。

(箕谷・1/9)

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