神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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(藍那)
84.ゲンノショウコ

フウロソウ科
7〜10月

 道ばたや野原に生える草で、梅の花によく似た形をしている。花を実際に見たことがない人でも、薬用としてのゲンノショウコの名前はよく知られている。枝先や葉の間から長い花柄を出し、2つ並んだ花を上向きにつける。紅紫色、淡紅色白色があり、花びらは5枚で赤い条がとおっている。おしべは10本、めしべは1本ある。葉は手のひらをひろげた形で深く切れこみ、紫黒色の斑点がある。茎は地上をはい、よく枝分かれする。全体にやわらかい毛でおおわれている。花が散ったあと、長い口ばし状のさく果ができ、熟すと自動的にさけて、種子をはじきとばす。さく果は5つの部屋に分かれ、それぞれに1個の種子が入っている。熟したとき、それぞれの部屋の元が外側に巻き上がり、種子をとばすが、その形がみこしの屋根に似ているのでみこし草ともよばれている。全草をかげ干しにし、せんじて下痢止めの薬にする。現によくきく証拠があるので「現の証拠」という。

(藍那・1/4)

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