神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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(有野)
101.ヒナタイノコズチ

ヒユ科、
8〜9月


 道ばたでよく見かける草でヤリのようにまっすぐ立った緑の花穂をつける。

 花は花びらがなく、5つに裂けたがくが花びらのように見える。花は咲き終わると下向きになり、花軸にくっつく。茎は四角で、よく技分かれする。緑色だが時には、紅紫色を帯びる。

 葉はだ円形で厚く、対生し光沢がない。両面ともに毛が生えている。実は人や動物について運ばれやすいように刺でおおわれている。子ども達は、この実を衣服につけて遊ぶ。日なたに生えるのでヒナタイノコズチといい、日かげに生えるのは、ヒカゲイノコズチ(イノコズチ)という。後者のは、葉が薄くて、毛が少ない。この2つの草を関節炎の薬にする。イノシシの子の体にこの草の実がよく付くところから猪の子付き、また、茎の太い節をイノシシのひざ頭に見たてて名づけられたといわれている。

(有野・1/7)

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