神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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102.スズメノヤリ

イグサ科
4〜5月

 田のあぜや日あたりのよい草地でよく見かける草で、赤褐色のぼんぼりの中にあぎやかな黄色い光がともっているように見える。

 花は茎の先につき、両端がとがった6枚の花被からなり、それが集まってぼんぼり状になっている。おしべが6本、めしべが1本で、その花柱は3つに裂けている。おしべは花糸が短く、黄色い花粉をたくさんつける。

 茎をゆするとけむりのように飛び散る。この草は風媒花である。花粉が風に飛ばされて運ばれる。

 葉は線形で、ふちが白い長い毛で被われている。茎は、そう生し強い。

 果実は球形で、熟すと黒褐色になる。果実には種子が3個入っている。種子は茶色で、これについている脂肪をアリがえさとするので、運ばれ広く散布される。

 この名は雀の槍という意味で、この草のようすをスズメの用いる槍に見たててつけた。

(舞子)

(舞子・1/3)

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