神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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神戸の自然シリーズ発刊にあたって

 私たちの住む神戸市は、わが国の百万都市にはめずらしく自然に恵まれた都市であります。背山の六甲には、四季それぞれに粧いのかわることはあっても、緑のたえることはなく、北神戸や西神戸には牧歌的な自然のたたずまいが樋所に見ら咋ます。この恵まれた自然を小・中学生の理科教材にとり入れようとする研究グループが当研究所に生れたのは、昭和51年のことです。それいらい毎年10名前後の教師が放課後、教育研究所に集まり、ときには休日をさいて六甲に登り野外調査をつづけてきました。その集積のひとつが、この本の内容です。

 自然を教えるには、まず、自然とつき合うことが必要だと思います。そのためには、身近にある自然の中に入つて、そのしくみやなり立ちを調べ、自然界を支配するルールを知らなければつき合えません。このシリーズが契機になって先生がたが神戸の自然とつき合われることを期待しています。先生がたの姿勢がそのように向けば、子どもたちの自然を見る態度もかわってくるし、ひいては自然と人との調和をめざす考えも芽生えましょう。

 また、このシリーズは内容の正確を期するため、専門の研究者の指導をうけ、記載した試料・標本類はできるかぎり、当研究所に保存して問題点の検討に役立てるよう配慮しています。そのような面からも、このシリーズをご活用ください。

 昭和54年3月

神戸市立教育研究所


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